日本は決して「文化侵略」などしていないのだが、「日本文化が広がり、日本文化を好意的に捉える中国人が増えること」を恐れる理由は一体何なのだろうか。スレッドに寄せられた意見を見てみると、「となりの食堂がおいしい料理を出したら、自分の店の客が取られることを恐れるものだ。おいしい料理を知った客を取り戻すのは難しい」と例えで説明する声がいた。それだけ日本文化は「魅力的」なのだろう。
同様に「千里の堤も蟻の穴から崩れる」という中国のことわざで説明する人もいた。アニメなどの日本文化を通して日本を好きになり、かつての日本の軍国主義を肯定するようになることを恐れているとの見方を示している。
また、中国には魅力的な文化が欠落しているとの意見も多かった。「中国文化という森は、とっくの昔に木を切られ砂漠化してしまった」という人もいて、かつては興隆を極めた中国文化も、今は見るに堪えなくなっていると見なしているようだった。
ほかには、「冷静な状態で受け入れることができれば、それは文化侵略とは言わない」との主張もあった。具体例として、中国でもスーツを着て出勤し、大学入試で英語の科目があり、アラビア数字を使っていることを指摘しており、日本文化の広がりも冷静に受け止めるべきだと言いたいようだ。
ほかにも様々な意見があったが、結局のところ中国は自国の文化に対する劣等感があるとの意見が多く、経済や軍事などで自信をつけた中国にこの先必要なのは、文化面での自信をつけることなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)