米歌手ボブ・ディランさん(2002年2月26日撮影、資料写真)。(c)HECTOR MATA / AFP

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【AFP=時事】大手音楽レーベルのソニー・ミュージックエンタテインメント(Sony Music Entertainment)は24日、歌手ボブ・ディラン(Bob Dylan)さん(80)が、これまで録音した全楽曲と「今後リリースされる複数の新作の権利」を同社に売却したと発表した。

 売却額は公表されていないが、ビルボード(Billboard)やバラエティ(Variety)などの業界誌は2億ドル(約230億円)以上と推定している。ディランさんは2020年末、作詞・作曲を手掛けた作品の著作権をユニバーサル・ミュージック(Universal Music)に売却しており、契約額は3億ドル(約340億円)以上と推定されていた。著作権は、複製や販売を管轄する録音物の権利とは異なる。

 ディランさんは1961年、後にソニー傘下となったコロムビア・レコード(Columbia Records)と契約し、同年にデビューアルバムを制作した。ディランさんは今回の売却契約にあたり、「コロムビア・レコードと(ソニー・ミュージック会長の)ロブ・ストリンガー(Rob Stringer)氏は幾年にもわたり、数多くのレコードを通して私によくしてくれた。私の録音物すべてを、あるべき場所にとどめておくことができるのはうれしい」とコメントした。

 録音物の権利所有者は、作品の再出版の権利を持つ。一方、著作権の所有者は、ラジオでの使用や、ストリーミング配信、アルバム販売、広告や映画での使用などの際に、使用料を受け取れる。金融業界では楽曲の権利への投資に対する関心が高まっており、ここ1年ほどで大物歌手による楽曲権売却が相次いでいる。

【翻訳編集】AFPBB News

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