なぜ高速道の「ガソリン価格」は高い? 数十円もある一般道との差! 安くならない背景とは

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高速のガソリンが高い理由ってナニ?

 高速道路走行中にガソリン残量が少なくなると、サービスエリアやパーキングエリア(以下、SA/PA)のガソリンスタンドに寄って給油をおこなうことがあります。
 
 高速道路から一般道路へ降りずにガソリンを給油できるのは、運転者にとってありがたい一方で、その燃料価格の高さに驚く人もいるかもしれません。

なぜ高速道と一般道で価格差が大きいの?(写真は2021年10月末の東京都内のガソリンスタンド)

 2022年1月20日現在、一般道路沿いに位置する神奈川県内の某ガソリンスタンドの燃料価格は、ハイオクが172円、レギュラーが162円、軽油が135円となっています。

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 その一方で、NEXCO中日本が管轄する東名高速道路のSA/PA(神奈川県内)のガソリンスタンドにおける燃料価格は、1月20日現在でハイオクが192円、レギュラーが181円、軽油が160円となっており、一般道路に比べ20円ほど高値となっています。

 店舗によって価格の設定は異なるものの、1リッターあたり20円ほど高いことを考慮すると、約40リッター給油した場合には一般道路と高速道路で800円の差となり、この価格差を大きな負担に感じる運転者も少なくはないでしょう。

 では、なぜ高速道路のガソリンスタンドの燃料価格は、一般道路のガソリンスタンドに比べて高価になりやすいのでしょうか。

 NEXCO中日本のSA/PAにある一部のガソリンスタンドを管理・運営する中日本エクシスの担当者は、その理由について以下のように説明します。

「理由のひとつには、高速道路のガソリンスタンドの営業時間とそれにともなう人件費が挙げられます」と説明します。

 高速道路のガソリンスタンドは、高速道路をユーザーが安全に利用したり、万が一のガス欠を防いだりするために、年中無休24時間営業であることが一般的です。そのため人件費がかかり、必然的に燃料価格も高くなるようです。

 ただ、こうした事情は一般道路にも共通することであると考えられるため、あくまでも要因のひとつであり、高速道路のガソリンが高価である決定的な理由とはいえません。

 また、別の理由として前出の担当者は次のようにも説明しています。

「一般道路にあるガソリンスタンドは、給油以外にも洗車やオイル交換などのサービスでも利益を得ていますが、高速道路のガソリンスタンドでは基本的に給油が売上の大半を占めることになります。

 ガソリンの給油のみで利益を得る必要があるため、一般道路にあるガソリンスタンドに比べて、燃料価格を少し高く設定することになります」

 一般道路のガソリンスタンドでは、洗車をはじめ、タイヤの販売・交換やクルマの整備、オイル類の販売などもおこなっており、給油を主なサービスとする高速道路上のガソリンスタンドに比べ、収入源が多いことがうかがえます。

 このように、高速道路では給油をサービスの主軸とせざるを得ないため、必然的に価格も上昇する傾向にあるようです。

 そのほか、ガソリンスタンド側から、SA/PAに支払うテナント料や、高速道路上の各スタンドへガソリンを輸送するための輸送費などもかさむこと、そして一般道路のガソリンスタンドとの決定的な違いは「価格競争」がないことが挙げられます。

 一般道路では各ガソリンスタンドが同地域での価格競争をおこなうことで、店頭価格が下がっているケースもありますが、高速道路ではSA/PAにひとつのガソリンスタンドしか存在しないことなども、価格が高くなっている理由です。