「急性期的な心のケアとしては、自分の身体が心地いいと感じることを行なってください。好きなものをお腹いっぱい食べることだったり、マッサージを受けることだったり、ずっと布団にくるまっていたり、人によっては大声で歌うことかもしれません。自分にとっての『快』を感じられることが、ケアになります。
その上で、ゆっくりと時間をかけてでも、誰かの役に立っていることを認識できるような行動をしてください。ボランティアでもいいですし、大切な人に日頃の感謝をして、相手の笑顔を見るでもいい。仕事に打ち込むでも構いません」
・周りの人が「死ね」と言われて傷ついている場合
「その人に、存在の大切さを伝えるようにしてください。“あなたがいるから、私は元気に過ごせている”といったように、その人がいてくれるから助かっている、という感謝を伝える。そして、孤独を感じないようできるだけそばにいてあげる。物理的にそばにいるのが難しいなら、“つらいことがあればいつでも話を聞くからね”というように、その人が精神的なつながりを感じられるようにしてください」
冒頭でも述べたように、言葉は「凶器」ともなれば、「救い」にもなる。後悔する前に、言葉の選択を、いま一度見極める必要がある。
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