そして新設されたヤングプレイヤーデベロップメントコーチのポストに、昨季途中までFC今治を指揮していたリュイス氏を招へい。ここには育成面を強化したいというクラブの想いが集約された形だ。
昨年2月に31歳の若さで代表取締役社長に就任した徳山大樹氏(32)は、リュイス氏の入閣について、「ズバリ若手育成を強化することを目的としています」とキッパリ。「アジアNo.1というキーワードが出ているが、それは決して一過性のものではない。そこに向かうプロセスと、No.1であり続けることを見据えている」と力説すると、「クラブの中長期的な成功に繋げていければと思っている」とスペイン人コーチに大きな期待を寄せた。
クラブの土台作りの一環として目指す若手育成。アカデミーからトップに昇格する選手の成功を手助けすることも重要になってくる。今年はDF尾崎優成が2年ぶりに昇格。そして一度は離れたが、中央大を経てGK坪井湧也が帰還を果たし、びわこ成蹊スポーツ大の3年生MF泉柊椰が23シーズンの入団内定を決めているが、彼らへの期待は必然的に大きくなる。
だた今季新加入の2人も自覚十分に話す。尾崎が「1試合でも多く試合に絡んで、このチームに貢献したい」と話せば、坪井も「1年目ですが遠慮せず、アジアNo.1クラブという目標を達成できるよう、全力で戦います」と力強く意気込む。経験豊富な選手を補強した神戸だが、ハイブリッドなクラブ強化を目指す。