全身全霊をかけたヒット作品の裏側 現場で戦うマンガ家と編集者がぶっちゃけトーク

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「LINEマンガ」
から、2021年に最も支持を集めた作品をランキング化した「年間ランキングトップ20」が発表されました!

女性編1位を獲得したのは実写ドラマが放送されて話題となった『女神降臨』、続く2位は2021年に実写映画化された『ハニーレモンソーダ(集英社)』、3位は数々のランキングで入賞を果たしている『先輩はおとこのこ』がそれぞれランクイン。

男性編1位を獲得したのは『喧嘩独学』、続く2位は2021年に実写映画化されTVアニメも大きな話題となった『東京卍リベンジャーズ(講談社)』、3位は全世界累計約80億回閲覧された『外見至上主義』がランクインしました。

そんな記念すべきランキング発表に際し、今回は「LINEマンガ」の現場で作品に携わる作家・編集者3名にお越しいただきました! 年間ランキング内のご自身の推し作品をご紹介いただくとともに、ヒット作が生み出される裏側や今後のマンガ界について現場で戦う作家・編集者のぶっちゃけトークをお送りします。
取材・文/阿部 裕華 撮影/森カズシゲ
mako
マンガ家。「他人によく思われたい」という“営業スマイル人間”のこじらせ男女2人によるラブストーリー『営業スマイル男女』をLINEマンガで連載中。
小林万純
LINEマンガの編集者。連載中の担当作は『営業スマイル男女』『ラブミーテンダーにさようなら』など。編集のモットーは作家さんのよき理解者であろうと努め、伴走すること。
坂井優太
LINEマンガの編集者。連載中の担当作は『花びらとナイフ』『セミ≠ダブル』『決刀裁判』など。編集のモットーは作家さんのモチベーションを上げ、執筆を楽しんでもらうこと。

ランキングトップ20からイチオシ作品を紹介!

LINEマンガ 2021年間ランキングトップ20が発表されました。ランクインした作品で気になった作品、イチオシの作品をそれぞれ教えてください!
女性編6位の『ミステリと言う勿れ(小学館)』、8位の『暁のヨナ(白泉社)』、12位の『ホリミヤ(スクウェア・エニックス)』が好きです。私はあまり自分が描けない、踏み込めないと感じるジャンルの作品に惹かれます。それこそ、『ミステリと言う勿れ』のようなミステリーや、『暁のヨナ』のようなファンタジージャンルは自分が描く作品と全く異なるジャンルなので、楽しく読んでいます。『ホリミヤ』に関しては独特の世界観と言いますか……。
『ホリミヤ』ワールドがあるんですね!
そうです、そうです! 私の持つ価値観と『ホリミヤ』に登場するキャラクターの価値観が絶妙にズレていて、惹かれます。どの作品も自分に持っていない要素が描かれているので好きなのかもしれません。
ホリミヤ(HERO×萩原ダイスケ/スクウェア・エニックス)
【青春、超微炭酸系。】一見派手だけど、実は地味で家庭的な女子高生・堀さんと、学校では根暗地味メガネだけど、実はピアスだらけの美形男子・宮村くん。真逆のようで似ているような、二人が偶然出会ったら…!?
私は担当作品である女性編11位の『営業スマイル男女』以外だと、女性編3位の『先輩はおとこのこ』がすごく心に残っています!

キャッチーな導入や美麗なイラストなどで心をわしづかみにされますし、この子たちどうなっていくんだろう!?と目が離せなくて…。「自分は普通とは違うかもしれない」と悩む登場人物たちの学校生活や成長など、続きが気になってしまいます。私には彼ら・彼女らの行く末を見届ける必要がある!と謎の使命感を抱かせてくれる作品です(笑)。
先輩はおとこのこ(ぽむ/LINEマンガ)
可愛いものが大好きな男の娘・花岡まことは、ある日後輩の女子・咲に「まことを女子だと勘違いしたまま」告白される。まことは自身が女性ではなく男性だと告げ、さらに「過去に好きな人ができたことがない」と告白を拒否して謝罪する。しかし、男の娘という事実に対し咲は「男女両方の先輩が楽しめる」と喜んでしまい、さらには「先輩の初恋の人になってみせます」と、まことを振り返らせる宣言を告げるのだった。
僕は女性編・男性編それぞれから作品を紹介させていただきます。まず女性編は9位の『サレタガワのブルー(集英社)』がすごく好きです。時流を捉える力、今のWebマンガを読むユーザーが好きな要素を余すことなくぶち込んでいるなと。
『サレタガワのブルー』は私も読んでいて、すごくハマりました。
ハマりますよね……!

不倫をされているシーンを見て腹立つ・許せないイライラの気持ちが沸きますが、展開を追うごとに痛い目を見ているシーンが出てくるとスカッとした気持ちを感じられます。このように一つの作品で楽しめる波が何度もあるんですよ。それが、縦スクロール作品の形にすごく合っていて、とても完成度の高い作品だと思います。
サレタガワのブルー(セモトちか/集英社)
美麗なオールカラー漫画! 田川暢(たがわ のぶる)は新進気鋭のグラフィックデザイナー。今日も妻の藍子(あいこ)さんは最っっっ高に可愛い。在宅ワークの暢は愛する妻のため、すべての家事を完璧にこなすパーフェクト夫! そんな暢の気持ちをよそに、藍子は他の男性と不倫していて……!? 「不倫したくなくなるマンガ」ついに電子版で登場
分かります。実体験を描いているのかな……?と思うくらい、リアリティがあってエグかったです。スクロールが止まらなかったです(笑)。
男性が不倫されている側という設定も珍しく、女性編で9位ではあるものの男性も面白いと思える不倫モノだと思います。

また、男性編の作品では1位の『喧嘩独学』がイチオシです。弱い主人公が戦いながら強くなっていくアクションマンガなので、かなり王道の路線ではあるもののすごく面白い。というのも、王道に今流行りのYouTuberという設定を上手く組み合わせているため、温故知新を生み出している。編集力が感じられる作品だと思います。
喧嘩独学(原作:T.Jun 作画:金正賢/LINEマンガ)
貧乏で力も弱い主人公・志村光太は、ひょんなことから動画配信サービス・ニューチューブで動画を配信することになる。喧嘩をテーマに動画を撮ることにした光太だが、ケンカの仕方も分からず途方に暮れてしまう。そんな時、ケンカの方法を教える秘密のチャンネルを見つけて…次第に独学で喧嘩を学んでいく光太。どんどん強くなる度に、もっと刺激的な喧嘩動画を撮る度にスクールカーストはひっくり返る!

『営業スマイル男女』はこうして誕生した

そして、mako先生の『営業スマイル男女』は女性編11位にランクインしました。改めて、おめでとうございます!
おめでとうございます!(拍手)
ありがとうございます……!
mako先生、担当編集の小林さん、率直に今のお気持ちはいかがですか
全然実感が湧いていなくて……今までずっと日陰でマンガを描き続けてきたので、こんな公の場のランキングに入ることができたことに感無量です。人生の中ですごく記念すべき出来事になったと思います。
多くの方にmakoさんという作家さんの魅力が伝わった証の1つだと思うので、うれしい気持ちでいっぱいです。
小林さんが喜んでくれたことが、私としても一番うれしかったです。
やさしい……!
読者のみなさんからの反響はいかがでしたか?
ランキング発表後の配信分の作者コメントに「年間ランキングに入賞しました!」と掲載したところ、たくさんのコメントをいただきました! 「おめでとうございます!」「ずっと応援しています!」など祝福の声が寄せられて、それもすごくうれしかったですね。
営業スマイル男女(mako/LINEマンガ)
「他人によく思われたい」そんな気持ちをこじらせた“営業スマイル人間”の飯塚まりか(25)は、最近転任してきたデキる営業マン・戸田さんがなんか苦手で……?ピュアで不器用な癒し系こじらせラブコメディ!コミックス1〜2巻が好評発売中。
この機会ですので、『営業スマイル男女』が生まれた経緯を教えてください。
『営業スマイル男女』は、接客や営業をしていてすごく疲れ切っている知り合いをモチーフにして生まれた作品です。ただそのままモデルにしてしまうと何もイベントが起こらなくてマンガにならないので(笑)、多少変えつつ今まで描いてきたジャンルである恋愛作品にしました。読者のみなさんが癒されてくれたらいいなという思いを根底に持ちながら描いています。
makoさんからいただいた最初の企画書には、「社会で疲れた人たちがちょっとでもキュンとして癒されるマンガになってほしい」と書かれていたのが印象的でした。それが今でも作品づくりのベースになっていますよね。

ちなみに、モデルとなったお知り合いの方はマンガを読んでくださっているんですか?
読んでくれています。会った時には感想も伝えてくれますよ。最近は「物語が進むにつれて私の破片は残っていないよね」と言われました(笑)。
あははは(笑)。

ヒットのカギを握るのは「ストレスフリー」な要素

ランキングトップ20をご覧になって、今年のヒット作にはどのような傾向があると分析しますか?
以前から”閉塞感”にスカッとくる作品、あるいは”自己実現”を代行してたり、”虚無感”を代弁してくれる作品が流行ってる印象でした。

そしてコロナ禍真っ只中の今年は、以前からの流行をベースに、不自由から解放されてたり、ストレス少なめの作品の需要が一層高まったように感じています。
すごく増えましたよね。
恋愛作品であれば「溺愛系」作品が特に支持を集めているように思います。もともと人気ではあったのですが、コロナ禍でより人気が加速したのではないかとランキングを見て感じました。
なぜ加速したのでしょうか?
せめてフィクションの中だけでは変わらないポジティブな思いを浴びたい人が増えたのではないかなと。ブレない愛情表現や約束された関係性などは安心感を得られるため、見通しの立たない不安感を落ち着かせることができるのではないでしょうか。
「ストレスフリー」であることが一つ重要なヒットの要素ということですね。また、女性編1位の『女神降臨』男性編1位の『喧嘩独学』を含め、数多くのwebtoon作品がトップ20にランクインしています。なぜ今、webtoon作品がこれほどヒットしていると思いますか?
読者にデジタルネイティブ世代が増えてきたのは一つあると思います。webtoonが日本に参入したのは2013年頃と言われているんですが、当時はユーザーから「なんだこれ…」「縦読みでカラーなんてマンガじゃない」と受け入れてもらえませんでした。
webtoon(ウェブトゥーン)とは?
スマートデバイスでの閲覧に適した、上から下に読み進める縦スクロール形式でカラーのデジタルコミック
新しいものに対する、“あるあるな反応”ですよね。
しかし、8年くらい経って作品数や話題作が増えたことで、徐々に浸透してきています。読者の傾向としても若い世代がすごく多い印象があります。当時10歳の人が今は18歳になっているということは、最初に読んだのはwebtoon作品で「マンガは縦読みフルカラーが当たり前」と思って育ってきたユーザーがいる可能性も……。
たしかに……!
私は、消費カロリー少なめでも楽しめるから、というのが理由の1つだと思います。webtoonはスマホで読まれる前提で制作されるので、1画面で表示される情報が厳選され、視認しやすく、読者の情報処理の負担が少ないのかな?と思います。

あとスマホで楽しむエンタメだからこそ、自分の好きな時間・好きな場所でアクセスできる面も嬉しいですよね。そういったストレスフリーな要素も備えているから、多くの人に受け入れられているのかな?と思いました。
マンガの内容だけでなく、読み方まで「ストレスフリー」の需要が高まっているということなんですね……。
その通りだと思います。

また、スクロールでサクッと読めるようになったからこそ、内容もストレスフリーな作りをある程度考えています。そのためwebtoonでは、毎話しっかり物語を進めて、「時間が経過して場面・場所が変わっていく」ことが大事だと感じています。もちろん、キャラクターの思い(心理描写)なしに進めても面白くはならないのですが、展開の停滞を感じさせないようスピード感は意識しています。

大事なのは翌週も読んでもらうための「編集力」

ということは、次の週も読んでもらうための工夫が重要なんですね。
はい。僕は作家さんに「とにかく引きを意識してほしい」とお伝えしています。翌週が楽しみになる仕込みは欠かせません。

またケースにもよるのですが、それに付随して「ストレスで終わらせないこと」も意識しています。アクションマンガで例えると、主人公のAくんがライバルのBくんと戦っている回に、Aくんが負けたままで終わらせない。AくんがBくんに打ちのめされても、最後には立ち上がって反撃を仕掛けるところで終わらせるような作りにします。
それも一種の「約束されている感」ですね。
そうですね。「来週が楽しみ!」という気持ちで待っていただくためにも、期待感を抱かせて次の週に跨がせる工夫は重要だと思います。
『営業スマイル男女』でも同様の工夫はされていますか?
やっぱり「引きの良さ」は毎回意識している部分ですね。『営業スマイル男女』では1話を3分割して3週に渡り配信しているので、分割するシーンを決めた上で引きが足りない部分があれば付け足すこともあります。それが難しくもありますが……!

坂井さんのおっしゃるようにストレスで終わらせることなく、期待感を持っていただける要素を全体的に散りばめていますね。
「楽しいことが待っている感」はすごく意識していますよね。

あとは、読者のみなさんが応援したくなる要素も大切だと思っています。「翌週も彼・彼女たちを応援していきたい!」と思っていただけるよう、キャラクターや展開など試行錯誤しています。
面白い......! ほかにも作品を手掛けていく上で、多くの読者の方に読んでもらうために意識していることはありますか?
『営業スマイル男女』では、小林さんからはよく「イチャイチャ」と「好感度」に関してアドバイスをいただくことが多いですね。読者のみなさんが読んでいてキュンとするか、不快感がないかなど微妙なところを意識して見てくださいます。
セリフ一つ取っても、ポジティブにして読者の方が安心感を得られるような作りになったらいいなと思っています。

とはいえ、ストレスがまったくないと面白くないかもしれないし、展開に動きがない場合も。あと、物語の続きを気になって頂くためには、多少のストレスも必要かと思います。なので、毎回どういうタイプのストレスをどれくらいかけても大丈夫なのかはものすごく悩むところです……。
悩みますよね……。
僕は、担当作品の『花びらとナイフ』を例にお話ししていきますね。本作は企画段階から作家さんと「読者が面白いと思う要素は何でも入れちゃおう」というところから始まり、「バトル」「恋愛」「クスッと笑える」などのわかりやすい要素を詰め込んでいます。作家さんの柔軟性があってこそのつくり方ですが、「面白ければ何でもあり」で作り進めたことが功を奏したと思っています。

描写の部分では、ショッキングだったりインパクトが大きかったりするシーンや展開を取り入れ、読者のみなさんに食いついてもらえるような意識をしています。
読者のみなさんからいただいたコメントや意見などを作品の中に取り入れることもあるのでしょうか?
すべてを反映できるわけではありませんが、求められていることは可能な限り逃すまいという意識はありますね。
読者のみなさんが作品のどこに楽しみを感じているのかを学ぶように心がけています。その楽しみを毎話提供できるように、物語づくりのご意見として取り入れることも。読者のみなさんの意見は参考になります!この場をお借りして感謝申し上げたいです。

紙から電子への移り変わりがもたらすマンガの変化

近年、LINEマンガを含めて電子コミックサービスの規模が拡大しています。紙と電子(縦読みマンガ)で作品のつくり方に違いがあるのでしょうか。
まず「横読み」と「縦スクロール」は大きな違いがあります。横読みの場合は、ページ内のコマを組む際の構成が重要です。例えば横読みには「めくり」というのもありますが、ページをめくる前のコマとページをめくった後のコマに興味を抱かせる表現が来るように意識します。

一方縦スクロールのwebtoon作品の場合、「めくり」はありません。次のコマに興味を持たせる意味では同じですが、画面の構成自体が全く違うんですよね。
「消費のされ方」や「読む際のモチベーション」が紙と電子では違うのではないか?と思い、意識しています。特に単行本の場合は、まとまって物語に触れるからこそ「さあ読むぞ!」とモチベーション高く読んでいただける傾向があるのでは…?

電子の場合は、自分の空いた時間にサクッと読む暇つぶしの感覚に近いので、紙ほどのモチベーションの高さはないと思っています。そのため、電子の方が複雑な情報は処理されにくいですし、情報そのものを読み飛ばしてしまうケースもあると思います。

紙も電子も共通して「面白いものを」とは思いますが、そういう意味では電子はより「想像しやすさ」や「引き」が大事になると思いながら作品と向き合っています。
今後はさらに電子コミックを利用する人が増えていくと思いますが、紙から電子へ移り変わる現状をどのようにお考えですか?
消費者としては電子でマンガを買いますが、創作者としては紙で残るのはやっぱりうれしいなと思います。便利な時代に合わせて紙から電子へ移り変わるのは当然なことだと重々承知していますが、紙にも良いところがたくさんあると思っています。
すごくよく分かります。所有欲を満たせるのは紙の良さですよね。
そういう意味で、『営業スマイル男女』は単行本化していただけて本当にうれしかったです……!
うんうん。物体があることで得られる満足感や高揚感は大きいですよね!

電子は、在庫リスクがない環境で出版物を出せるビジネス的なメリットと、マンガを読む選択肢の広がりという消費者的なメリットがあります。また、紙は流通面で地域によって出回らない可能性がある一方、電子は読みたい人全員に行き届くので、消費者としてはうれしいことだと思います。
今のマンガはとにかく利便性の勝負になっていると思っていて、マンガだけでなくアプリゲームや動画コンテンツなどもスマホで完結するじゃないですか。時間の奪い合いになっているんですよね。そんな限られた時間の中でアプリを開いてサクッと読めるのは電子の強みだと思います。
紙は「書店で買う」「カバンから本を取り出す」などのひと手間がありますけど、電子の場合はスマホ上で一気通貫できますもんね……。
また、マンガそのもののビジネスモデルが変わってきているとも思います。以前は雑誌で作品を認知してもらい、そこから読者に単行本を買っていただいて、その印税として作家さんにお金が入っていました。

一方LINEマンガを含め、電子は続きが気になったら単話で課金していただく。要するに連載そのものから作家さんのもとへお金が入る。それは作家さんにとってもメリットがあると思います。
たしかに。紙は数年足らずで絶版になる可能性がありますけど、電子は少しずつでも収入が入ってきますからね……そういう面を見ても電子への移り変わりはすごくありがたいです。
なので、作家志望・マンガ家志望の方には、ぜひwebtoonにチャレンジしてほしいです。新人の作家さんがいきなり大ヒットを飛ばす可能性がある、まだまだ黎明期の世界です。型が決まっていない今だからこそ、チャンスだと思ってトライしてみてください!

現場で活躍する3人が語る、今後の展望

「今後こういう作品を作ってみたい!」という展望がありましたらお聞かせください。まずは編集者のお2人からお願いします!
今、男性向けでは「異世界アクション」女性向けでは「ロマンスファンタジー」など、架空の国や世界が舞台となっている作品が増えています。そういった流行りのジャンルの中で「新しい」と言われるような作品ができたらな、と思っています。

さまざまな要素を組み合わせて「温故知新」な異世界ファンタジー作品をつくり、来年にはランキングに入るようなたくさんの読者に楽しんでいただける作品を…
(一同拍手)
作家さんのつくりたいものベースで作品をつくっていくことが大前提ですが……。
それは僕も同じですからね!
あはは(笑)。そんな中でも個人的に「ミステリー」「音楽」などがテーマの作品は編集者としていつか読んでみたいなと思っています。

また、「絆」を感じられる作品は今後も作ってみたいです。連載中担当作でもヒューマンドラマ要素を含んだものは多いですし、私自身考えるのが好きなので!
では最後、mako先生お願いします!
「学生モノ」の恋愛作品を描きたいですね。自分自身が年齢を重ねて『営業スマイル男女』では大人の主人公を描いていますが、もともとは学生モノばかり描いていました。この年齢でもう一度学生の恋愛を描けるか微妙なところですが、チャレンジしてみたいです!
読んでみたいです……!
あとは引き続き『営業スマイル男女』も……。
ですね! 来年ももっと盛り上がる予定ですし、より多くの読者さんに楽しんでいただけたらいいなと思います。
そして、今いる読者のみなさんが離れないようにずっと好きでいていただけるように頑張ります!
今回はマンガの現場で戦う作家さん・編集者さんの3名からお話を伺いました。読者のためを軸に創意工夫を積み重ねている姿は、「カッコいい」の一言に尽きます。我々読者が面白い作品に触れられるのは、作家さん・編集者さんの努力とこだわりがあってこそだと強く感じました。マンガの未来は明るいですね!

今回お話にあがった作品の数々はLINEマンガ内で読むことができます!また、今ならお得にマンガを楽しめる
「LINEマンガ祭20-21」
が開催中。12月31日(金)までは、初めて作品を購入するごとに何度でも300コインが還元されるそうなので、ぜひこの機会にチェックしてみてください!
――「LINEマンガ年間ランキング」TOP20作品を見る
――「LINEマンガ祭20-21」の詳細はこちら
[PR企画:LINEマンガ × ライブドアニュース]

サイン入り単行本プレゼント

今回インタビューをさせていただいた、mako先生サイン入り『営業スマイル男女』単行本を抽選で2名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2021年12月29日(水)19:00〜2022年1月12日(水)10:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/2022年1月17日(月)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから1月17日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき1月21日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
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