※イメージです(以下、同じ)

「家事や仕事などが忙しくて睡眠不足・体力不足」――。セックスレスだと思う女性に原因を聞いた調査でもっとも多かった回答である。「わかるわかる」だろうか、それとも「私には当てはまらない」だろうか。

 調査は日本性科学会がインターネット調査会社マクロミルに登録している20〜79歳の女性1031人を対象に、2019年3月に2日間実施したもの。過去3カ月の性行為についてインターネットで回答を得ている。

 2012年に行われた同内容の調査と比べると、わずか7年で「パートナーがいるのに性交なし」がどの年代でも約10ポイント増えている。確実にセックスレスが進んでいるということだ。

 調査結果を明らかにした日本性機能学会の学術総会を聴講した筆者が要点をわかりやすくまとめる。

◆年代を問わず、しなくなっている

 セックスレスは単に回数や間隔の長さに基づく言葉ではない。日本性科学会では「特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交、およびセクシュアル・コンタクトが1カ月以上ないこと」と定めている。

 調査項目のうち「ここ3カ月、性行為の間のパートナーとの感情的な親密度についてどのくらい満足しましたか」という問いに対し「パートナーがいない」群は2012年調査に比べて0.7ポイント増とほぼ変わりない。

 これに対し「パートナーがいる」群は「性交なし」がどの年代でも約10ポイント増えた。設問は「とても不満だった」から「とても満足した」までの5段階評価なのに、評価以前の結果であったわけだ。

◆セックスが1カ月以上ない人が増えている

「最近性交を行った時期はいつですか?」という質問に対しては「1カ月以内」が29.8%、「3年より前」が37.7%だった。2012年と比較して「1カ月以内」は8.6ポイント減り「3年より前」は9.8ポイント増えていた。
 
 つまり全体としてセックスレスの物差しである「1カ月以上ない」人の割合が増えているということだ。性交なし=セックスレスの実態を浮き彫りにしている。

「セックスする頻度は?」との問いには「月1回以上」(ほぼ毎日、2〜3日ごと、週1回、月2〜3回、月1回の合計)が38.0%、「3年に1回未満」が36.9%とそれぞれ約4割となった。これを年代別に分析すると「3年に1回未満」と回答する人は加齢に伴い増える傾向にある。特に40代からその割合が増加している。

「性交がある人」(「3年に1回未満」と「セックスをしたことがない」以外の項目を選んだ人)では「月1回以上」の人が約6割、「3カ月に1回以上」の人が約8割を占めた。「性交がある人」では年代による性交頻度の差は見られない。このことは、いわゆるアクティブシニアの下支えが利いていることをうかがわせる。

◆セックスレスの原因、上位11項目は?

「セックスレスの原因は?」に対する回答は「自分にある」24%、「両方にある」41%、「パートナーにある」15%、「わからない」20%。原因が女性側にもあると感じている人が65%にものぼった。

 さらに、パートナーと性交できる状況でありながら「自分はセックスレスだと思う」と回答した人に、その原因と考えられる35項目を示し、当てはまるものすべてにチェックを入れてもらうように求めた(複数回答)。回答のうち10%を超える上位11項目は以下の通りであった。思い当たる項目はあるだろうか。

1「家事や仕事などが忙しくて睡眠不足・体力不足」(28.3%)
2「何となく」(25.7%)
3「家族だと感じセックスの対象ではなくなった」(24.7%)
4「子供がいること」(19.4%)
5「パートナーから誘われなくなったから」(18.0%)
6「挿入時に痛みがある」(14.4%)
7「もともとセックスが嫌い・興味がない」(13.4%)