問題はこれからだろう。34歳となったメッシは今夏に新天地へ向かったが、ここまでは思うような結果が出ていない。
リーグ・アンにてチャンスメイクはしているが、得点の方はまだ1点のみ。リーグ戦では30本シュートを打って1点のみとなっており、メッシとしてはかなり寂しい数字だ(『WhoScored』より)。
チームもチャンピオンズリーグの方ではマンチェスター・シティにグループリーグ首位を譲るなど、今のところ欧州制覇を感じさせるパフォーマンスではない。今後メッシが8度目のバロンドールを狙うなら、パリの主役としてチャンピオンズリーグを制することが必須条件となるはず。
すでに来年のバロンドール候補としてバイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキ、リヴァプールFWモハメド・サラーらをプッシュする意見もあるが、メッシがパリの地から巻き返すのか。
あるいは、同じく時代を引っ張ってきた36歳のマンチェスター・ユナイテッドFWクリスティアーノ・ロナウドが再び上がってくるのか。
メッシとロナウドはそれぞれ年齢的に衰えを感じる部分もあるだろうが、このまま2人の時代がフェードアウトするのも寂しい。もう一度巻き返し、来年のバロンドール候補に名乗りを上げてほしいと考えているサッカーファンも少なくないはずだ。
ロナウドの方もマンUで結果を残しているが、チーム成績が伸びてこない。それはポルトガル代表も同じで、ワールドカップ欧州予選ではセルビア代表に競り負けてプレイオフに回る悪夢を味わっている。今季はメッシとロナウドにとって思い通りに進まないシーズンとなっているはずだ。
まだ2人の時代が続くのか、このまま終わりへ向かうのか。揃って新天地へ向かった今季は1つの分岐点となりそうだ。