なぜ車両火災は起きる? 意外なモノが燃える原因かも! 覚えておきたい身近に潜む危険とは

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車両火災の危険はいろいろなところに!身近なものにも注意

 2021年11月16日、愛知県豊田市の伊勢湾岸道でトラックが車両火災を起こし、道路が一時通行止めとなりました。
 
 車両火災はどのような場合で発生し、発生した際はどのように対応したら良いのでしょうか。

なぜ車両火災は起きる? 身近に潜む危険性とは

 東京消防庁が公表している「令和2年中(2020年中)の火災発生状況」によると、2020年の東京都内の火災発生件数は3660件で、そのうち車両火災は216件となっています。

【画像】火災でクルマが丸焦げ… 日頃からできる車両火災の防止策とは(14枚)

 車両火災の発生原因として挙げられるのが、車両側になんらかのトラブルが発生したケースです。これはクルマの機構や性能の問題ということではありません。

 例えば、事故などのダメージから、エンジンオイルやガソリンが漏れてしまったことによる引火、定期的な整備をおこなわず、長年同じクルマに乗り続けた際に起こる経年劣化などが考えられます。

 こうしたケースは稀に見られるもので、とくに事故の損傷による出火は、予防することは困難で、突発的に起こるものであるといえます。

 一方で、注意するべき車両火災の発生原因としては、車内に置かれているさまざまな物が挙げられます。

 JAF(日本自動車連盟)では、車両火災の原因のひとつを「フロントウインドウにアクセサリーなどをつるす透明の吸盤を貼り付けたりすると、凸レンズ効果により太陽光が集光され、部分的に高温箇所を作り出すこともあります」と説明しています。

 そもそも、フロントガラスに取り付けられるものについては、道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第195条において、「透明で、運転者の視野を妨げるようなひずみのないものであること」「可視光線の透過率が70%以上のものであること」などと定められており、それに則ったものである必要があります。

 また、出火の原因としては、ペットボトルなども挙げられます。

 水が入っている状態での放置がとくに危険で、日光を集め、シートなど車内の燃えやすい素材を照らすことで引火してしまう可能性があります。

 ライターなどのオイルが入ったものも危険性があり、とくにダッシュボードといった日光が当たりやすく、温度が上昇する場所に放置してしまうと、そのまま熱を持って出火することもあり得ます。

 ペットボトルやライターのほかに、スプレー缶なども危険性の高いもののひとつです。

 車内の温度上昇によって、缶のなかのガスが膨張し、内圧が上がって爆発するおそれがあります。

 スプレー缶といってもさまざまですが、ガスコンロ用のカセットボンベや制汗スプレー、冷却スプレーなどには、パッケージに「温度が40度以上になる場所に置かないこと」といった注意書きがされている場合があります。

 こうした身近なものによる車両火災を防ぐには、車内に出火の原因となるものを放置しないことが1番効果的です。

車両火災が起きたらどう行動する? クルマに戻るのは絶対にNG

 では、もし事故などのトラブルによって自車が車両火災を起こしてしまったら、どのように対処したら良いのでしょうか。

 火災の発生が走行中である場合は、クルマを停止させることが最優先です。

 ハザードを点滅させ、周囲のクルマに異常を伝えたうえで、安全に配慮して道路の左側に寄せて停車させます。

 停車後はすみやかにクルマから降り、離れた場所へ避難します。1度外に避難したら再度クルマに戻らないようにしましょう。

 小規模な火災の場合、貴重品や荷物を取りにクルマに戻りたくなってしまうかもしれませんが、オイルやガソリンなどに引火すれば爆発し、大規模な火災となる可能性もあります。

 その後の対応について、JAFの担当者は「万が一、車両火災が発生した場合は、まず119番に通報してください」と話します。

車両火災が発生した場合には、NEXCOや消防隊員などが来るまで待機しておくのがいいかもしれない

 また、JAFの担当者は、車両火災の際のロードサービスについて以下のように話します。

「JAFのロードサービスは、自動車保険では対象外の『自然災害に起因した事故・故障』にも対応しているため、車両火災の際に利用することができます」

 火の勢いや周りの状況によっては、自身で消火にあたろうと考える人もいるかもしれませんが、前述の通り、車両火災は爆発する可能性もあるため、NEXCOや消防隊員などが到着するまでは安全な場所で待機するようにしましょう。