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前日にはチーム最年長野手の亀井が引退を発表。今度はチーム最年長投手の大竹がユニホームを脱ぐことになった。大竹は2002年に広島にドラフト1位入団、先発として12年に11勝、13年に10勝と2年連続2桁勝利をマーク。13年オフのFAで巨人に移籍した。入団時に原監督は「野球少年のようにひたむきに取り組む姿がいい」と絶賛。本人も「背番号ぐらい勝ちたい」と17番の背番号にちなんで17勝を目標に掲げ、入団。また、このときのFA交渉は今でも球界内で語り草となっている。
「大竹といえば、無類のラーメン好きという情報が球団に入ってきていました。そこで当時の代表がFA交渉時に東京のおいしいラーメンを網羅したラーメンマップ本を持参したんです。金額提示以上に大竹は喜んで、入団の決め手になったともいわれています」(放送関係者)。
FA交渉時には環境が変化することで家族の住環境や子供の教育環境などサポート態勢の充実を伝えることはよくあるが、「ラーメンサポート」は異例。新天地に飛び込む決め手になったというのだ。
そんな大竹も移籍後は苦しんだ。入団1年目の14年は9勝6敗。ローテーション投手としてチームのリーグV3に貢献したが、その後は勝ち星も減り、19年にリリーフに転向。32試合に登板し、4勝を挙げるなど、再び輝きを取り戻した。翌20年も中継ぎとして29試合に登板し、1勝2敗、防御率2・59とブルペンを支えた。
自他ともに認める癒し系。その後もラーメンの食べ歩きを趣味としたが「太りやすい体質もあり家族からはラーメンの食べ歩きを制限されることもあったようです」(同)。人間味あふれるエピソードの数々には後輩も慕い、宮本投手チーフコーチからは「ブルペンのオアシス」と評された。
癒し系の外見と裏腹に持ち味のシュートで強気に内角をつく投法は一級品。今季でプロ20年目の節目の年だった。引退後は心置きなく食べ歩きにも励めることだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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