「ゴルゴ13」200巻の表紙(リイド社)

写真拡大

ゴルゴ13」「鬼平犯科帳」などで知られる劇画家のさいとう・たかをさんが膵臓がんのため24日に亡くなった。84歳だった。小学館「ビッグコミック」編集部が公式サイトで発表した。

「......だが、物語は続く。」

さいとうさんの代表作「ゴルゴ13」は、ビッグコミックで53年にわたって連載していた。訃報にあたって、編集部は次のようなメッセージを寄せている。

「本誌にて『ゴルゴ13』を連載いただいております劇画家のさいとう・たかを氏が、2021年9月24日膵臓がんのため逝去されました。氏には創刊の年から53年続く看板連載作品『ゴルゴ13』のご執筆ほか言葉に尽くせぬお力添えを賜りました。生前のご功績に心から賛嘆と感謝を申し上げ、謹んで氏のご冥福をお祈りいたします」

超一流の狙撃の腕を持つ暗殺者・デューク東郷の活躍を描いた「ゴルゴ13」は、単行本が201巻まで刊行されていることから2021年7月には「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ」としてギネス世界記録に認定された。

訃報を告げるメッセージとともに公開された文書には「......だが、物語は続く。」との文字が並んでいる。

ビッグコミック編集部によるとさいとうさんはコミックの分業形態での制作システム構築に注力しており、脚本協力・作画といった各分野を分業することで長きにわたっての連載を続けてきたという。

さいとうさんの「自分抜きでも『ゴルゴ13』は続いていってほしい」との願いを受け、さいとう・プロダクションとビッグコミック編集部との協力のもと、今後も連載は続くとした。

SNSでは、さいとうさんを惜しむ声とともに作品の継続に安堵するファンのコメントが多く投稿されている。

「ゴルゴは死なず。物語は続く。本当にありがとうございます」
「天国の階段を上って風を感じている頃でしょうか。心動かしてくれた最高の作品をありがとうございました。そしてこれからも」
「たまにあちらの世界からダメ出しに来てくれたりしないかしら...ちゃんとシステム作っていかれるとは素晴らしい」
「ゴルゴ13のおかげで世界情勢とか詳しくなりました。今後も連載が続くと言う事で悲しいながらも嬉しい限りです。これからも読み続けます」

また、「......だが、物語は続く」という編集部のメッセージも注目を集めており、ツイッターには、「鳥肌立った」「カッコ良すぎる」といった声が寄せられている。