TikTokで「1ヶ月プラスチック無し生活」に挑戦したトムさんが話題に。わずか5日目で挫折も?!
ペットボトルやビニール袋、食品のトレーといった日常生活の中であふれる"プラスチック"。それらを一切、買わず・使わず生活することは日本で可能なのか?

TikTokで社会問題をユニークな動画で伝えている
社会派インフルエンサーの「トムさん」
は1ヶ月の間、プラスチック製品を使わない生活にチャレンジ。その様子をほぼ毎日、ショートムービーでレポートし続けた。
プラ無し生活をレポートしたトムさんのTikTok
ライブドアニュースの看板犬ドアふみがそんなトムさんの元を直撃。チャレンジの裏にある思いを聞いた。

使い捨てプラスチックすべてNGの31日間

「1ヶ月プラスチック無し生活」をしたTikTokerがいると聞いたぜ。
初めまして!社会派TikTokerのトムです。
1ヶ月間、ペットボトルやビニールをはじめとした使い捨てのプラスチック製品を買わずに生活してみるという企画をTikTokでチャレンジしました。

始めたきっかけは、オーストラリアで始まった使い捨てプラスチックの使用を控える環境保護イベント「Plastic Free July(プラスチックフリージュライ)」を知ったことでした。
誰でも参加可能なイベントで、2020年は世界中から3億2,600万人が参加
普段、僕はTikTokを通して社会問題を伝えているのですが、ゴミ問題や環境について考える上でもとても良いテーマだなと思って。

買える食べ物が少ない!

プラごみと海の汚染問題を報じるニュースは俺もよく目にするぜ。

やりがいがありそうな挑戦だけど、実際にやってみるとどうだったんだ?
正直なところ、かなり苦戦しました(笑)

特に最初は食べ物の購入に苦労しました。包装などにプラスチックが使われている商品って身の回りにすごく多いんです。
でも慣れてくると、量り売りのお店を利用したり、マイ容器を持参してテイクアウトしたりといろんな方法でプラスチック無しの買い物ができることがわかりました。

なんと5日目で失敗?

それでも31日間、乗り切るのは厳しそうだぜ。
実は開始5日目でプラ製の容器に入ったサンドイッチを購入するというミスを…。

その後も、炭酸水のラベルやストローなど1ヶ月間で5つのプラスチック製品を間違って買ってしまいました
蓋の裏がプラスチックだと気づいていなかったトムさんだが、視聴者に指摘されて気づいたそうだ
買い物するのも危険がいっぱいなんだな。プラ無し生活ってストレスが溜まりそうだぜ…。
そんなことはないですよ! 大変なことも多いですが、楽しいことの方が多い1ヶ月でした!

新しい発見の喜びやチャレンジをきっかけに生まれた人との出会い、視聴者からの応援などを経験し、本当にやって良かったと思っています。

特に大好きな納豆でプラ無しの商品を見つけたときは嬉しかったですね(笑)。
プラ無し生活でトムさんが見つけたプラフリーの納豆「二重の葵」

プラゴミの多さに気づくきっかけに

なんだか興味が湧いてきたぜ!俺もプラ無し生活にチャレンジしたい!
ぜひ挑戦してみてください。プラストローやプラカップなど、「使い捨てプラスチックを断る」ところからだと始めやすいのでおすすめです。

1日意識するだけでも無駄なプラゴミの存在に気づけると思います。
ドアふみくんの大好きなお菓子のなかにも「ミルキー」や「爽」などプラ無しの商品はたくさんありますよ!
今日のおやつはプラ無し製品にしてみるぜ。
板チョコはプラ無し製品なことが多く、重宝したそう

社会を変えるにはグラデーション

トムさんの動画をきっかけにプラごみ問題を考える人が1人でも多く増えてほしいな。
そうですね。僕が大切にしている考えに、「社会を変えるにはグラデーション」というものがあります。

社会を良い方向に変えるのに必要なのは大きな変革だけでなく、小さな変化の積み重ねだと思うのです。その結果、大きく色が変わりグラデーションが生まれていくのではないでしょうか。
小さくてもいいから一人ひとりが意識を変えていくことが大切なんだな。
プラ無し生活の動画を編集している様子
全てのプラスチックを無くすことは難しいかもしれません。

でも、TikTokでレポートした「1ヶ月プラ無し生活」が、変革のグラデーションへの小さな一歩になってくれると嬉しいと思っています。

トムさんのプラ無し生活を漫画化!

「ドアふみの社会科見学」は、毎回漫画にもなるんだぜ。トムさんが1ヶ月プラ無し生活をする中で1番感動した納豆の話を描いたので、読んでくれよな。
今回の取材先:
トム(廣瀬智之)さん
社会への無関心をなくす起業家・クリエイター。
「主体的に社会課題に関わる人が少ない」という日本の市民意識の課題を解決するためにTomoshi Bito株式会社を起業し、発信を通してより良い社会づくりに参画するシビックインフルエンサーのプラットフォーム「RICE PEOPLE」を運営。自身も「トム」という名前で発信活動に取り組む。
取材・文/ドアふみ
撮影・ドアふみの手伝い/編集部
漫画/龍たまこ