その店にどうしても行きたくなる、心惹かれる名物メニューをご紹介しよう!
今回ピックアップするのは、
『後楽寿司 やす秀』の?でっか巻き〞。
四谷の住宅街に佇む名店の、おまかせの〆の逸品だ!
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まぐろ専用のシャリは、通常の握り用のものより塩味と酸味を深め、人肌に温めて使用。あまりの旨さに、歓声を上げるゲストも多いとか
まぐろと海ぶどうの新しき出会い。この食感は、はじめての体験!
香り高い有明産の海苔にまぐろ専用のシャリ、そこに赤身、カマ、脳天、トロ……。
まぐろのあらゆる部位を無駄なくそげ落とした身が盛られ、さらに海ぶどうが加わる。そして、まぐろアゲイン!
どの角度から見ても、そのボリュームといい、柔らかさといい、巻けるキャパシティを優にオーバーしていると思うだろう。
だが、ここからが真骨頂。
大将、綿貫安秀さんによりあっという間におさめられ、丁寧に切り分けられたひと巻が手渡される。
口に運べば、まぐろのとろける旨みに、プチッと弾ける海ぶどうの食感と塩みが絶妙な合いの手となり、驚きと口福が同時に襲いかかる。
このクライマックスに至るまでにも、「雲丹のリゾット」や、「ホタルイカのパテ」など、大人心をくすぐる品々が続々と供される。
酒が進むプリン体の嵐に、心を鷲掴まれてしまう
艶やかなゴールドの蓋にも劣らない輝きを放つ、うに。
別名“宝石箱”と呼ばれる一品は、シャリとうにを先に和えたリゾット風で供する。この日は、北海道の昆布産のバフンうに。
ホタルイカをボイルしてこしたパテは、4〜5月の季節限定。まったりとコクがあり、日本酒が進む。
昆布出汁にくぐらせたホタルイカをさらにのせて。
おまかせコースの一例より。
日本酒は「鍋島」「十四代」(各1合 990円〜)。ペアリングをお願いすることも可。
ワインはケンゾーエステートの「あさつゆ」がハーフボトル 8,500円〜、ビールは中瓶 790円で気軽に頼める。
店は、住宅街の小道に佇む一軒家。入り口の照らされた表札が目印。
『後楽寿司 やす秀』の夜は、その美味しさに歓喜する大人たちで満ちているのだ。
【Price】おまかせ 19,800円
【Reservation】1ヶ月前
*電話でのみ受付。予約可能期間は2ヶ月先まで。6〜8月は「うにとあわびのおまかせ」20,000円、冬は「蟹のおまかせ」24,000円もある。
▶NEXT:4月22日配信予定 逸品のある鮨店『鮨処 いし原』