台湾大学医学部附設医院(台北市)は午前10時の受付開始から約2時間で9日分の定員枠(計540人)が満員になった。台北馬偕医院(同)は21、22日の2日分の枠が全て埋まり、21〜24日までの受付分に約700人から予約が入った。指揮センターによると、現時点では自費接種用に1万回分を充てるとしている。
台湾は先月22日、アストラゼネカ製ワクチンの公費接種を開始。医療従事者を最優先として、行政の防疫関係者や接触リスクが高い業務の従事者などへと対象者を段階的に拡大してきた。19日現在、優先接種の対象者は計60万5694人。このうち、すでに接種を受けたのは3万2450人にとどまっている。
自費接種の対象は、仕事や留学、医療機関受診などの理由で海外に渡航する人。ワクチン代は無料だが、問診料など接種にかかる費用は自己負担となる。
(張茗喧/編集:名切千絵)