なおフリック監督にはこれまでにも、今夏で退任するドイツ代表ヨアヒム・レーヴ監督の後任として、名前が挙がり続けているところだが、指揮官はクラブ内で伝えた内容、そしてドイツ代表についても特に口にすることはなく、「未来については全くもって未定だ。特に話し合いも行われてはいない。もちろんドイツ代表もオプションの1つにはなるだろう、それはどの指揮官にとっても言えること。まずは私としては全てを消化しなくてはならない。ここ数週間は決して容易なものではなかった。だからこそ私自身はクラブ、そして選手たちに伝えるというプロセスが非常に重要だったのだよ」と説明。
しかしながら2023年まで契約を残すバイエルン・ミュンヘン自体が、フリック監督のその希望を聞き入れるかについては、まだ決断は下されていなく、「私はあくまで希望を述べたに過ぎない。もちろん、契約が残されていることも重々承知している。」と強調。昨季はシーズン途中からの就任ながら、六冠を達成し、「このようなクラブで監督を務める機会を与えてくれたことに大変感謝している」フリック監督だが、ドイツ杯では2部キール相手にまさかの敗戦、そして連覇を狙ったCLでも「パリ戦で敗退を喫し、そしてこのことを伝えるには良いタイミングだと思ったんだ」と語った。
マヌエル・ノイアー(バイエルン:主将)「これは僕たちにとって感情的な問題であり、チームとして対応していかなくてはならない問題だ。僕たちにとっては、彼が公に語るよりも前に、直接伝えてくれたことはとても重要なことだったと思う。特にこのような試合の後(ヴォルフスブルクに3−2で勝利)からは。僕たちの関係性がいかに良好なものであったかの証としても示せたように思うよ」
トーマス・ミュラー(バイエルン:MF)「理由については、僕たちには説明していない。非常に目まぐるしいこの1年半の間で、彼は非常に多くのエネルギーを費やしてきた。バイエルン・ミュンヘンの監督として、非常にタフさが求められるもの。多くの質問を投げかけられ、常に自身がチームの前に立ち続けなくてはならない。とても密度の濃い時間を過ごしてきたんだ。彼は具体的に理由について語ることはなかったが、逆に僕たち自身もそれを必要としている訳ではないよ」