独身時代は港区や渋谷区でシングルライフを謳歌…が、結婚して落ち着きたくなったら?
世田谷区を選ぶ東カレラバーも多いだろうが、いま注目の穴場がある。
目黒駅と武蔵小山駅の間ということで、比較的地味なエリアで日の目を見ない、”不動前”だ。
今回はその魅力を、3つの観点から語りたい!
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東急目黒線で目黒駅からたった2分。その名の通り、瀧泉寺(通称・目黒不動尊)のお膝元といえる駅。西五反田、下目黒、小山台などが住所
魅力その1、利便性と自然が共存している、品の良い街
不動前の駅前は商店街で賑わうが、少し歩くと緑豊かな「林試の森公園」がある。
「林試の森公園」とは元「林業試験場」。春にはソメイヨシノが満開になる、住人の癒しスポットだ。
河津桜の様子
また何より、山手通りや首都高の荏原出入口に近く、車での利便性も抜群。
シティ派も自然派も満足できる街なのである。
そんな不動前という街には、特にかむろ坂近辺は低層の高級マンションが多数並び、路地も広く、歩くだけで人生の余裕とは何かを教えてくれる。
子連れも多く、ママはさりげなく高級ダウンを羽織り、「HYDEE」の電動アシスト自転車に乗る。これ見よがしではないのが、不動前の品の良さ。
19時ごろの、不動前駅前の様子。駅近の商店街ではテイクアウトを並べる店も多い
都心でよく見るあのスーパーを見れば、地域性が分かる!?
魅力その2、スーパーでの食材の豊富さ。ホムパ充実度もUP!
まるで空気を吸うかのように、身につけるものがハイソ。
もちろん食偏差値も高く、それを証明するのが、スーパー『オオゼキ』の品ぞろえ。
松阪牛やA5ランクのシャトーブリアン、白子やあん肝、塩水うになどが並び、日常的にそれらの食材が売れていくというから驚きである。
『オオゼキ 目黒不動前店』は肉だけでなく、「鮮魚のバイヤーがすごい」と評判。ホムパ率が高い街という声も。
魅力その3、ハイレベルな鮨屋がある!
家ご飯も充実しつつ、外食も楽しむのが不動前の住人。とくに大好物なのが鮨である。
『不動前 すし 岩澤』。おまかせ22,000円〜で、予約は2ヶ月先頃まで受付
2016年にオープンし、一ツ星を獲得している『不動前 すし 岩澤』を筆頭に、人気のお店が集っているのだ。
『不動前 すし 岩澤』の店主・岩澤資之さんは、今年で6年目を迎えるが、近辺の印象について語る。
「目黒、五反田、大崎周辺は銀座、西麻布に比べて鮨店が少なく、ご近所の方がたくさん来てくださいます。接待利用などではなく、純粋にお鮨を楽しみに来てくださる方が多く、非常にやりがいがあります」
星を獲得した後もミーハーなお客が増えることはなく、その客層の良さを気に入って常連になる人が多い。
『戸越銀座 鮨 ばんど』。夜はおまかせ16,000円〜
新しいところでは、『すし匠』の流れを汲む『戸越銀座 鮨 ばんど』が今年1月にオープンし、話題を呼んでいる。
とにかく、これだけなんの変哲もない街に実力派の鮨店がそろっているのが面白い。
鮨だけでなく、焼き肉の名店も。
肉好きが東京中から集う『焼肉しみず』。42席ありながら予約は必須。黒毛和牛A5ランクの雌牛を使い、きめ細やかな肉が楽しめる。
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静かに暮らすには申し分なく、多くはないが、質の高い飲食店もあり、外食にも事欠かない。
最近では、下目黒、御殿山、池田山と名の知れた近隣の高級住宅街の住人が、不動前に集まってきている。
街を楽しむというより、落ち着いた生活を望む人には非常にフィットする街であろう。地に足ついた生活なら、不動前が最適だ。
不動前住人をキャッチ!
今井貴之さん 麻美さん夫婦。
1年半前に子どもの学校の関係で、不動前に引っ越してきた。下目黒在住。貴之さんは金融機関勤務で、麻美さんはコンサルタント。
「街がコンパクトで気に入っています。お気に入りは『不動前 すし 岩澤』。近所にあるのが嬉しい」
まさに不動前らしい、上品な雰囲気漂う落ち着いた夫妻!
※本記事に掲載されている価格は、原則として消費税抜きの表示であり、2021年3月19日時点の情報です。