【「リアル岩石オープン」も登場!場内を埋め尽くす希少でアツいイタリア車の数々】(写真37点)
参加費は無料で、車好き同士で交流すること自体を楽しもうというものだ。K.K Eliteとラルフ ローレンの共同主催となり、オクタン日本版も全面協力しているこのイベント、開催3回目ともなればこのイベントもかなり周知され、開場1時間前ぐらいから会場周辺にはイタリア車が続々と集まっていた。
入場が始まって30分ほどで会場の東京プリンスホテル第2駐車場はあっという間に満車となり、入りきらなかった車両は駐車場の沿道やホテルの車寄せ近辺にも並べられた。トータルでの参加台数は200台程度だったと推測される。チシタリア、オスカ、スタンゲリーニなどが「路駐」のように停められているとは、なんと贅沢な光景だろう。
マセラティやザガートはオーナーズクラブで誘い合っての参加。ゆるやかに集い語らうのがこのイベントの趣旨であるため、トークショーなどの特別なコンテンツは用意されていない。唯一といえるコンテンツは、来場者による人気車両への投票だ。
今回のTokyo Coffee & Carsの入賞車は以下の通り。
ベストスポーツは1985年ランチアデルタS4(写真左)。世界ラリー選手権WRCに参戦するために製造したホモロゲーションモデル。"S4"の「S」はイタリア語のSovralimentata(スーパーチャージド)、そして「4」は4WDを意味している。1,759ccの直列4気筒DOHCエンジンをリアミドシップに縦置きした構造はユニーク。ターボチャージャーに加えて低回転域ではスーパーチャージャーを使うツインチャージャーを採用している。
ベストイタリアンは、これも希少な1947年「フィアット500Bザガート パノラミカ」。通称トッポリーノと呼ばれる初代フィアット500のシャシーに、ザガートがボディーを架装したモデル。今回のイベントでは約15台ものZAGATOモデルが参加したが、まさにパノラミックなウインドウのデザインの可愛らしさが大いに注目を浴びての受賞となった。
そしてベストヘリテージは、実にめずらしいフェルベス・レンジャー。フェルベスとは、Ferrari Veicoli Special(フェラーリ・ビークル・スペシャル)のイニシャルから取ったイタリアのカロッツエリアの社名である。フェルベスに在籍していたカルロ・フェラーリ氏が手掛けたのでエンブレムには跳ね馬があしらわれているのがユニーク。もちろんフェラーリ社とのかかわりはない。リアには18馬力を発揮する499ccエンジンと4段ミッションを搭載する。
当日は懸念された雨にも降られることなく、大盛況のうちにイベントは終了した。他の写真はこちらの画像ギャラリーにも多く載せているのでぜひチェックしていただきたい。参加者の満足度も高く、現在は不定期開催ではあるがこれからも継続的に実施してほしいという声が多く寄せられた。次回の開催は未定だが、決定次第octane.jpにて告知する予定なのでお楽しみに。