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週刊女性PRIME
仁科氏いわく、「不倫は“する”のも“される”のも圧倒的に女性が不利な状況」
まずは「する」場合。
「男性芸能人は不倫がバレても社会的な制裁は甘く、大みそかにバラエティー番組でお尻を叩かれたら終わり(苦笑)。しかし不倫相手だった小泉今日子やベッキー、矢口真里らのケースを見てもわかるように女性は仕事への影響も大きく、世間からの風当たりも強いのが現状です」(前出の仁科さん、以下同)
夫に不倫“された”ワイドショーでは、不倫された妻を執拗に追いかけ、“されたほうが悪い”と報じる傾向があった。最近では露骨な報道は減ったものの、これも不倫における男女格差の一因だ。
「前述の(2)のような場合は、女性側もいろいろと我慢をして積み上げてきた経緯があるので、“ここで離婚をしたら、これまでの自分の苦労が水の泡になってしまう”と耐え忍んで、離婚を踏みとどまるケースもあります。いずれにしても男性に面と向かって文句を言ったり三下り半を突きつけることは少ないようです」
さらに不倫男と付き合う女性に関しても、
「既婚男性と知ったうえで付き合っているのは、女性も共犯。なのに、いざ明るみに出たら、被害者ヅラをするのには、違和感がありますね」
と仁科さんはピシャリ。
さらには世間からの注目度には大きな差はあるものの、一般人も芸能人もアラフィフ男性が「不倫に走るマインド」には共通項があるという。
漫画家でラブホテル評論家の日向琴子さんは語る。
「50代は仕事もプライベートも一段落し、“最後にもうひと花咲かせよう”と考えてしまう時期。自らの加齢を認めながらも、心の中では“まだまだ男として見られたい”という欲もくすぶっています」
しかし「もうひと花!」と気ばかり急いても、身体は追いつかないのが、悲しき中高年のサガ。
「アラフィフ男性にとって深刻なのは、男性機能の衰えです。よく“長年連れ添った妻とでは、勃たないよ”と口にする男性もいますが、なにもほかの女性だったら勃つわけではありません。正確には“勃たない自分を妻にだけは、見られたくない”と考えている」(前出・日向さん)
普段いくら家でだらしない格好をしていても、ベッドではカッコよくありたいと願うのが男性の心理。
「私の知人のアラフィフ男性にも“行きずりの女性なら、もし勃たなくても『旅の恥はかき捨て』ができるので精神的なダメージは少ない”と語る人がいましたね」(前出・同)
万一、ダメだったら立ち(勃ち)直れない──。けっして不倫の免罪符にはならないが、男性が抱く「勃起へのこだわり」は、女性が思う以上の切実さをはらんでいるのかもしれない。
では、不倫をする男性の末路とは一体どのようなものか。
「一般には“妻にも不倫相手にも見捨てられて寂しい老後を送る”と思われがちですが実は世の中、そう単純ではありません(笑)。特に前述の(1)のような女好きタイプの男性は、根っからの寂しがり屋。あの手この手で女性を口説いて、口説かれた女性側もなんだかんだ情にほだされて、面倒を見てしまう例が多いです」(前出・仁科さん)
また日向さんは、
「アラフィフともなれば、子どもも成人して、たとえ離婚をしても養育費の心配もない。そのため不倫相手と再婚をして第2の人生を考えるケースも少なくないようですね」
ときに理屈だけでは割り切れないのが、恋というもの。しかし身勝手な行為で、妻や子ども、仕事関係者を裏切り、大切な人を傷つけることは、決して許されない。
「男性も女性も、身近な幸せにきちんと気づけた人が、最終的に幸せになります。あれもこれもと目移りをして不倫に走るのではなく、まずは今の生活に満足すること。『足るを知る』ことが大切ですね」(前出・日向さん)
幸せの青い鳥は、すぐそばにいるのだ。