記事は「
科学の研鑽を積んだその先に、神学の窓を叩く人たちが現れた。この数十年先進の
科学技術にこだわり続けてきた日本が、ついにそのこだわりを極限まで発揮し、
仏教の寺の大門を叩き開けた」とし、京都にある醍醐寺が2月、
人工衛星の中に「
宇宙寺院」を建立する計画を発表したと伝えた。
そして、衛星内に建立されるお寺は「浄天院劫蘊寺」と名付けられ、すでに公式のウェブサイトも開設されていると紹介。同寺ではサイトを通じて「
宇宙祈願」を募集しており、祈願データは2023年の
衛星打ち上げまで地上で保管され、衛星が打ち上げられた後に
宇宙空間の軌道を回る
宇宙寺院に転送されれるとした。
また、
宇宙寺院が搭載された衛星は地球の地表からおよそ500キロメートル離れた軌道を回り、寺院には密教において
宇宙の真理を表し、
宇宙そのものを指すという大日如来がまつられることになっていると説明した。
さらに、盛者必衰、諸行無常を解く
仏教において、
宇宙寺院もまさにこの教えを体現したものであるとし、
宇宙寺院の寿命が5〜10年程度とされていることを指摘。「僧侶曰く、寿命が尽きて
宇宙の塵と消えることで真の
宇宙の一部になり、永遠にわれわれとともに存在し続けることになるのだ」と伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)