期待がかかるのは、
セリエAで暴れる2人の点取り屋だ。まずは現在20得点を挙げて
セリエAの得点ランク首位を走るユヴェントス所属のポルトガル代表FW
クリスティアーノ・ロナウド、そして18得点を挙げて得点ランク2位につけるインテル所属のベルギー代表FW
ロメル・ルカクだ。
EUROのような短期決戦で得点王を獲得するには、上位まで勝ち進むチーム力も必要になる。その点も前回王者のポルトガル、予選でも圧倒的な強さを発揮していたベルギーならクリアできるだろう。両チームとも優勝候補に挙げられており、ロナウドかルカクが得点王を獲得する可能性は十分に考えられる。
また、同じポルトガル代表からはフランクフルトで19得点と結果を残しているFWアンドレ・シウバにも期待がかかる。ロナウドとの共存など課題もあるが、今季絶好調のストライカーだ。勢いそのままに大会へ臨めば可能性が出てくる。
他にもトッテナム所属のイングランド代表FWハリー・ケイン、バイエルン所属のポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ、前回大会得点王のバルセロナ所属フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン、同じくフランス代表のパリ・サンジェルマン所属FWキリアン・ムバッペも候補に挙げられるが、彼らは第2集団といったところか。
ケイン、グリーズマンはクラブでの状態が気がかりで、良い状態でEURO本大会を迎えられるか不安だ。レヴァンドフスキは得点王候補として申し分ないが、ポーランド代表が上位へ食い込めるかは未知数なところも多い。ロナウドやルカクに比べると条件面で不利だ。
ムバッペには可能性があるが、純粋なセンターフォワードではないムバッペがロナウドやルカクとどこまで張り合えるかは分からない。
前回大会で得点王を獲得したグリーズマンは、6得点を奪っていた。今回もそれに近い数字で得点王争いが繰り広げられるだろうが、クラブでの状態そのままにロナウド、ルカク、あるいは伏兵アンドレ・シウバのいずれかが得点王を獲得するのか。はたまた若きムバッペ、優勝候補の一角に挙げられるイングランドのケインが数字を伸ばしてくるのか。ストライカーたちによる個人タイトル争いも要注目だ。