交際2週間でスピード婚「トラウマ級の地獄を見た」31歳女性の嘆き

 世の中には「結婚への焦り」を煽るような情報があふれています。しかし、人生の伴侶を決める結婚に、本来焦りは禁物なのです。

 お話を聞かせてくれた由紀子さん(仮名・37歳)は、30歳の頃に焦って結婚し、痛い傷を負った一人です。でも当時を振り返ると反省もあると同時に、間違った“この人だ!感”が強くあったといいます。

◆「結婚相手に求める条件」が同僚と完全一致して

「私が元夫と出会ったのは職場でした。仲良くなった瞬間、『この人だ!』って、結婚への焦りが吹き飛ぶほどの確信がありました」

 元夫の久志さん(仮名・当時31歳)は、当時由紀子さんとは別の部署におり、プロジェクトを通して社内で初の対面を果たします。お互い30歳をすぎた頃ということで結婚への焦りや周囲に急かされる面倒くささを抱えていて、飲み会で親しくなってその話題になった瞬間「同じだね」となったそうです。

 2人は、結婚に対するスタンスがほぼ同じでした。
・そろそろ結婚は考えるけど、恋愛が苦手で面倒
・自分の時間、特にゲームの時間を大事にしたい
・子どもは居ても居なくてもいい
・家のことは、自分でするから相手に求めない
・仕事をまずは頑張りたいから、会社の近くに住みたい

「他にも食べ物やお酒の好みとかも一緒で、私か!? って感じました。その日のうちにお互い『結婚しよう! 付き合おう!』ってなり、結局2週間くらいで婚姻届を出しました。親との関係まで似ていて、お互いに両親とは疎遠だったので事後報告。こういう点も楽だし、運命を感じましたね」

 劇的な転換期を迎えた由紀子さん。ホッとしたのもつかの間、正式に夫婦になった直後から急に別の感情が生まれたそうです。

◆婚姻届を出した日から「あれ?」

「こんなに燃え上がった彼なのに、私ってば婚姻届を出した瞬間『あれ、もうこの人と一緒に居たくないかも』ってじわっと思っちゃったんです(笑)。多分結婚への焦りが一瞬で消化されたから、もう彼もお役御免くらいに思ってしまったのかな。彼に抱いていた感情も、気楽さではあったものの、恋愛感情じゃないってすぐに分かりました。その後一緒に住み始めましたが、もう本当にそれは自分を騙すような、自業自得の地獄の日々でした」

 結婚直後からすでに恋愛感情がない由紀子さん。しかしそれは久志さんも何となく同じだったようで、2人の生活はイメージしていた“新婚さん”とはほど遠いものだったそうです。

「最低限の会話と情報共有。ご飯は常に別か、一緒のときは別のメンバーを交える。セックスはなし。ただのルームシェアになっていました。ほどなくして私は外に彼氏ができて、彼も別の恋愛相手ができたようです。確認はしていませんが、お互い外泊の報告はしていたので、『ああ、相手が居るのかな』くらいには思っていました。ただ周りの目もあり、すぐに離婚はできないってお互い考えていました。そういう弱い部分まで似ていたんですよね。

 結局3年一緒にいて、元夫が今付き合ってる相手と結婚したいと考えたようで、離婚するかどうするか、という話になりました」

 大きな過ちをやっと解消するため向き合い直した2人。しかし冷え切った関係は、これをきっかけに思わぬ方向に。

◆向き合い直そうと思ったら失敗。夫がモラハラ化

「離婚を切り出された際、最初は私、やり直せないかなって提案したんです。だって結婚してから1回も向き合ったことがなかったんです。半分は自分の責任ですが、何も努力せず別れるよりも『もう1回やり直してみない?』って言ったんですが……まあそうきれいに話はいきませんでした」 意外な提案に、久志さんは怪訝(けげん)そうな顔をしたといいます。そして「何でそう思うの?」「別れない魂胆は何?」と、完全に疑心暗鬼モードになったといいます。