生活用水の40%がお風呂で占められている

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【家電コンサルのお得な話・37】 普段は地元自治体の水道料金が高いのか、低いのかを意識することは少ない。実は、地域により差があるのだが、広域で商売する家電量販店の店員が水道料金をベースに一律に説明することは難しい。そこで、手っ取り早く節約できるアイテムとして注目なのが「節水シャワー」だ。新生活の必需品に加えたい。

 家電量販店の販売員は節電メリットに詳しく、削減できる電気料金まで説明してくれるが、「水道料金」について詳しい人はそう多くはない。例えば、節水を切り口にした「〇〇リットル削減」という説明はあるが、「〇〇円削減」という説明はほとんどないということである。

 これは、ガス・電気料金は契約している企業のサービス提供管内での料金体系となっていることが多いのに対し、水道事業は原則、市町村単位になっているため、複数の市町村をまたいで商圏にもつ家電量販店で説明しにくい項目になっているからである。

 普段はあまり気にしない水道料金だが、高い自治体と低い自治体では約8倍もの差があるともいわれている。引っ越しでもしなければ、他の市町村と比較する機会がほとんどないこともあり、自分の住んでいる市町村の料金が全国的にみて高いのか安いのかが把握しにくい。

 このように、地域差の大きい水道料金は一律で節水効果を示すことが難しいが、「不便さを感じずに、今よりも使用量を抑える」ことができれば、どの家庭でもメリットを享受できるはず。そのため、「何に水を多く使っているか」を知ることは大切である。

 東京都水道局では、2015年度に一般家庭水の目的別実態調査を行っている。それによると、生活用水で使う40%が風呂であり、トイレ21%、炊事18%、洗濯15%、洗面6%という順になっている。

 風呂にはシャワーも含まれており、実はこれが大きい。シャワーを1分間使った場合、10〜12リットル程度の水を使い、15分を超えて使うと一般的な200リットルの浴槽一杯分に匹敵する水量になってしまう。

 つまり、風呂使用時のシャワーの水量を減らすことは大きな節水につながる。そこで便利なのが「節水シャワーヘッド」だ。

 節水シャワーヘッドは種類も多く、家電量販店のウェブサイトでは1000円未満〜5000円程度の商品が中心に掲載されている。「お試し」といった感覚で購入しやすく、短期間でイニシャルコストを回収でき、メリットを生む数少ない商品といえるだろう。

 ただ、実際に体感できない商品であり、使用者の好みも影響するため、ウェブサイトでは、(1)水流(水勢)の強さ、(2)ホースとの接続(アタッチメント)、(3)節水能力、の3点を確認して購入することをおすすめする。

 特に、これから引っ越しシーズンに入る。一人暮らしを始めたり、最近では地方都市に移住したりするケースも増えている。他の市町村に移れば、水道料金が今より上がることも十分に考えられる。節水シャワーは、準備品の一つとして購入を検討して、快適な春の新生活を迎えていただければと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)

堀田泰希1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。