世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)のオンライン会合「ダボス・アジェンダ」で演説する、中国の習近平国家主席。WEFが公開した動画より(2021年1月25日取得)。(c)AFP PHOTO / WORLD ECONOMIC FORUM

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【AFP=時事】中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が「大国は小国をいじめてはならない」と戒める発言を行ったことを受け、オーストラリアの財務相は27日、「言行不一致」だと指摘した。

 習氏は世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)のオンライン会合に出席した際、「強国は弱国をいじめるべきではない。武力を見せつけたり、大きな拳を振りかざしたりするだけで、決断がなされるべきではない」と述べた。この発言は、小国に寄り添いながら、言外に米国を批判したとみられている。

 これを受けてジョシュ・フライデンバーグ(Josh Frydenberg)豪財務相は記者団を前に、習氏の言葉はオーストラリアに対する強権的な行動と一致しないと指摘。

「大国は小国をいじめるべきではないという意見には同意するが、言葉と行動に若干の乖離(かいり)があるようだ」とフライデンバーグ氏。「事実オーストラリアは貿易面では、かなり厳しい行動を受ける側になってきた」と訴えた。

 中豪関係は、昨年を通して急激に悪化。中国は、豪政府が新型コロナウイルスの起源調査を求めたことや、中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ、Huawei)」を第5世代移動通信システム(5G)から排除したことなどに反発し、オーストラリアの10余りの部門の輸出品に追加関税を課している。

【翻訳編集】AFPBB News

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