中国紙・環球時報は27日、新型コロナウイルスの感染状況が深刻なブラジルで、大統領や多くのネットユーザーから中国に感謝する声が上がったと報じた。資料写真。

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中国紙・環球時報は27日、新型コロナウイルスの感染状況が深刻なブラジルで、大統領や多くのネットユーザーから中国に感謝する声が上がったと報じた。

記事によると、ボルソナロ大統領は25日、「中国政府の心遣いに感謝する」などと投稿してワクチンの有効成分の同国への輸出を迅速に承認した中国政府に謝意を示した。ブラジル政府はこれまで中国のワクチンに懐疑的な立場を取って「購入しない」との考えを表明していたが、ロイターの同日の報道によると「新型コロナの打撃を強く受けたブラジルはほぼ完全に中国・科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が研究開発したワクチン『コロナバック』に依存している」状況という。

「中国大使館から連絡を受けた」とする同大統領の投稿は、シノバックのワクチン生産に用いる有効成分5400リットルが数日のうちにブラジルに届くという内容で、シノバックとワクチンを共同研究する同国のブタンタン研究所は「当研究所が約850万回分のコロナバックを生産するのを保証する量だ」と表明。大統領はまた、「オックスフォード大学・アストラゼネカ開発のワクチン生産に使われる有効成分のブラジルへの供給についても中国は迅速に同意している」と明らかにしており、ワクチン生産でアストラゼネカと合意した同国のオズワルド・クルス財団は「中国は来月8日頃にブラジルに向けて発送するだろう」との見通しを示した。

大統領の投稿を受け、閣僚からは「中国の今回の動きはブラジルと中国との関係が非常に建設性を備えていることを示すものだ」などと両国関係を積極的に評価する声が寄せられた。ネットユーザーの間でも強烈な反響を呼び、中には「中国政府の思いやりに泣きたくなる。彼らは天使。常に思いやりに満ちている」という声を上げた人もいたという。

記事は「ブラジルはすでにワクチン接種作業を展開しているが、製品と原材料の不足が各界の懸念を引き起こしている」とした他、現地メディアの報道として「ボルソナロ大統領は中国への態度を変えるよう外交当局に要求。外相は中国との対話再開を試みている」などと伝えている。(翻訳・編集/野谷)