最下位からの逆転劇を見せたアンカー(画像は『Detroit News 2021年1月21日付「Michigan’s Ziyah Holman hopes furious finish inspires others to never give up」(Michigan Athletics)』のスクリーンショット)

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リレーのアンカーが最下位でバトンをもらい、他チームに大きく離されて勝利は絶望的と思われた。しかし諦めずに走り続けた結果、ゴール直前で見事に追い抜いて1位でゴールしたのだ。この大激走を捉えた動画は「まるで“ワンダーウーマン”みたいだ」などとSNSで話題になっている。『Detroit News』などが伝えた。

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米ミシガン大学の室内競技場で今月16日、招待選手のみで行われる陸上競技会が開催された。同大学の1年生、ザイヤ・ホールマンさん(Ziyah Holman、18)は4×400メートルリレーのアンカーを務め、勝利に大きく貢献した。

ザイヤさんが見せた激走ぶりは、しっかりとカメラに収められていた。このリレーはオハイオ大学、インディアナ大学、そしてザイヤさんが所属するミシガン大学の3チーム対抗で行われた。ザイヤさんがバトンを受け取った時は最下位で、一番近いオハイオ大学の走者と25メートルも離されてしまっており勝利は絶望的だった。

しかしザイヤさんがバトンを受けて走り出すと、オハイオ大学の選手との距離を詰め、トラックを1周した時点で追い抜いた。そのまま最終ラップに突入するも、トップを走るインディアナ大学の選手は速くなかなか距離が縮まらない。それでも必死に走り続けたザイヤさんは残り半分ほどの距離となると、ラストスパートで前を走る選手との距離を一気に縮めた。最後のコーナーで追い付き、ゴール前の直線コースでインディアナ大学の選手を抜き去り、トップでゴールテープを切った。

ザイヤさんは当時の心境を「他のチームにだいぶ距離を離されていましたが、ただ『追い付こう』と思いました。走っているうちに『あれ? 距離が縮まってない?』と思ったら、本当に追い付きそうだったので驚きました。1人目を抜いて『よし、2位だ。このまま追いかけよう』と思って走り続けました。最後のカーブで前の選手に追い付いた時、『追い越すしかない』と思いました」と明かしている。

ザイヤさんはレース中、かなり集中していたようで「走っている時はコーチの声しか聞こえませんでした。でもゴールが見えると、チームメイトの声援が聞こえてきました」と語る。

実はこのリレーの1時間半前、ザイヤさんは600メートル走にも参加していた。こちらでは1分29秒27を記録し、2位から4秒も引き離して1位を獲得していたというから驚きだ。

ザイヤさんの逆転劇を捉えた動画が今月18日、ミシガン大学のスポーツ専用Twitterアカウントに投稿されると、今月23日の時点で再生回数380万回を超えた。ユーザーからは「飛んでいるみたいに走ってるね」「まるで“ワンダーウーマン”じゃないか」「信じられないくらい速いな。アメフトの選手になって欲しい」「ロケットのような走りだ」「最近のミシガン大学の中でも、最高のパフォーマンスだよ」とザイヤさんの走りに大絶賛のコメントが届いた。

そんなザイヤさんは高校生の時、すでに頭角を現していた。20歳以下の選手が対象のパンアメリカンジュニア陸上競技選手権大会「Pan American U20 championships」で4×400メートルリレーの代表選手として参加した際には、当時の世界記録を更新。さらに高校の卒業年次には同種目にてアメリカ国内で5位、ワシントンD.C.で1位を記録するなど様々な快挙を達成していた。

これらの功績により、ザイヤさんには12の大学からオファーが届いたという。ミシガン大学を選んだザイヤさんは「私がいた高校みたいにアットホームさを感じたので、ミシガン大学を選びました。コーチと話してみて、一番私のことを考えてくれていると感じたのも大きいですね」と明かしている。画像は『Detroit News 2021年1月21日付「Michigan’s Ziyah Holman hopes furious finish inspires others to never give up」(Michigan Athletics)』『Ziyah Holman 2020年7月24日付Instagram「Welcome to the big league baby」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)