米製薬大手モデルナの新型コロナウイルスワクチン(2021年1月22日撮影)。(c)Ronny Hartmann / AFP

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【AFP=時事】米製薬大手モデルナ(Moderna)が開発した新型コロナウイルスワクチンで、重いアレルギー反応が出ることは「まれ」だと、米疾病対策センター(CDC)が22日、明らかにした。1回目の接種を受けた400万人以上のうち、アナフィラキシーと呼ばれる激しいアレルギー反応が出たのはわずか10人だったという。

 CDCは報告書で、アレルギー反応が出た人の中で死亡に至った事例はないとし、「今回の初期モニタリングに基づくと、モデルナの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの接種後にアナフィラキシーが出るのはまれだとみられる」と説明。

 CDCの資料には、昨年12月21日から今月10日までに1回目のワクチン接種を受けた404万1396人のうち、アレルギー反応を示した可能性のある108人の中からアナフィラキシーが出た10人について記載されている。

 CDCによると、10人のうち6人は入院の必要があり、他の4人は救急治療室で治療を受けた。また、症状が出た時間は、9人が投与後15分以内で、1人は30分以内だった。全員女性で、年齢は31〜63歳。9人は過去にもアレルギー反応が出たことがあったが、ワクチン接種で出たのは初めてだったという。

 米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ベンチャーのビオンテック(BioNTech)が共同開発したワクチンでも、アレルギー反応が出た人の割合は女性の方が高い。これは、接種を受けた人の男女比は約2対1で女性が多いためだとみられている。

 CDCは、「モデルナのCOVID-19ワクチン接種後に出たアナフィラキシー症例の臨床的、疫学的特徴は、ファイザーとビオンテックのワクチン接種後に出た症例と似ている」と説明。

 この調査によると、アナフィラキシーが出た人の数は接種者100万人当たりの、ファイザー・ビオンテックのワクチンが11.1人だったのに対し、モデルナのワクチンは2.5人だった。

 CDCは、重いアレルギー反応が出た人を治療できる設備をワクチン接種センターに導入し、必要に応じて病院に搬送できる体制を整える必要があると指摘している。

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