第77回ベネチア国際映画祭、第33回東京国際映画祭で披露された4Kデジタル修復版 (C)KADOKAWA 1943

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 “阪妻(バンツマ)”の愛称で親しまれた名優・阪東妻三郎の生誕120周年を記念して、第77回ベネチア国際映画祭、第33回東京国際映画祭クラシックス部門でお披露目された「無法松の一生(1943)」の4Kデジタル修復版が初ブルーレイ化されることが決定。また、片岡千恵蔵、市川右太衛門との共演作「東海二十八人衆(東海水滸伝)」が初DVD化され、「国定忠治(1946)」「月の出の決闘(1947)」「素浪人罷通る」「木曽の天狗」のDVDが再リリースすることもわかった。

 俳優・田村高廣、田村正和、田村亮の父親としても知られる映画スター・阪東妻三郎。歌舞伎界から映画界に進出し、「雄呂血」(25)で時代劇のスター“剣戟王”として大ブレイク。その後は現代劇でも活躍し、53年に51歳の若さで亡くなるまで、200本以上の映画に出演した。「大アンケートによる日本映画ベスト150」男優部門第1位(文春文庫刊)、キネマ旬報「20世紀の映画スター・男優編」日本男優第7位(2000年版)に選出されるなど、日本映画史に名を刻んだ人気俳優だ。

 現代劇の当たり役となった「無法松の一生(1943)」は、名匠・稲垣浩監督とタッグを組み、日本が世界に誇る名カメラマン・宮川一夫が撮影監督を務めた名作。日露戦争が終わったばかりの頃の北九州・小倉を舞台に、喧嘩っ早いが根は一本気な車夫・富島松五郎の純粋一途な生き様を描く。

 特典映像は、2度にわたる検閲、主演女優の原爆死など、作品の知られざる数奇な運命を紐解きながら、宮島正弘撮影監督の修復にかける想いと、コロナ禍での国境を越えた修復に密着したドキュメント「ウィール・オブ・フェイト 映画『無法松の一生』をめぐる数奇な運命」、GHQ検閲シーンを収録。また、元大阪芸術大学教授・太田米男氏による稲垣監督への聞き書きをはじめ、戦時下の「映画法」、検閲についての45ページを超える論文を収録したブックレットが付属する。

 「無法松の一生(1943)」4Kデジタル修復版ブルーレイの価格は、4800円(税抜き)。3月26日に発売。同日発売となる「東海二十八人衆(東海水滸伝)」「国定忠治(1946)」「月の出の決闘(1947)」「素浪人罷通る」「木曽の天狗」のDVDの価格は、各2500円(税抜き)。なお「伊賀の水月(剣雲三十六騎)」「富士に立つ影」「剣風練兵館」「狐の呉れた赤ん坊」のDVD(各2500円:税抜き)が、2月25日に先行発売。