2人はミランでチャンピオンズリーグ、クラブワールドカップ、さらにイタリア代表では2006ドイツワールドカップを制覇。選手としての実績は十分すぎるほどだ。
タイプで分けるなら
ピルロは緩急自在のパスでゲームをコントロールする頭脳派MFで、その
ピルロをサポートするガットゥーゾは闘志を前面に押し出して相手へ向かっていく武闘派MFだったわけだが、どちらかといえば頭脳派プレイヤーだった
ピルロの方が指揮官に向いていると思ったサッカーファンも多いはず。
しかし現時点で結果を出せているのはガットゥーゾ率いるナポリの方だ。伊『Radio Kiss Kiss』に対し、かつてミランでディレクター職を務めたマッシミリアーノ・ミラベッリ氏も優秀なプレイヤーが優秀な指揮官になるわけではないと語っている。
「優れた選手が優れた指揮官になるわけではない。ユーヴェでのピルロを見るといい。ガットゥーゾは多くのことを学んで経験を積み、今ではナポリで上手くやっている。ナポリでも可能な限りそれを長く続けられるだろう」
ガットゥーゾも指導者に転身してすぐに結果を出せたわけではなく、苦い思いも味わってきた。ただし過去の経験を活かし、今ではナポリを魅惑の攻撃軍団へと変えている。セリエAのタイトルを狙うことも不可能ではないだろう。
一方のピルロは現役時代さながら優雅にユヴェントスでの指揮官生活をスタートさせるのではとも期待されたが、ここまでは明らかに苦戦している。このままではユヴェントスが続けてきたセリエA連覇が終わってしまうかもしれない。
ユヴェントスのピルロ招聘は失敗だったのか。ピルロの手腕に疑問を抱き始めたサポーターも出てきている頃だろう。