話題となっているのは、0−1で折り返したハーフタイムでのやり取りだ。スペイン紙『Marca』などが報じたところによれば、試合を中継していたフランスの放送局『Telefoot』のカメラに、ベンゼマが同胞の左SBフェルラン・メンディに次のように語ったところが収められていたという。
「アイツはやりたいようになっている。アイツとはプレーするな(ボールを渡すな)。俺たちと対戦しているようなものだ」
フランス人ストライカーは、誰の事か名前は出していないものの、『Marca』紙などの現地メディアはメンディと同サイドの左ウイングでプレーしていたヴィニシウス・ジュニオールだと断定。後半、この20歳のブラジル代表FWに対し、メンディは3度しかパスを出さなかったと報じている。
【動画】ベンゼマが“いじめ”を指示する問題のシーンはこちら 結局、ヴィニシウスは70分に故障明けのエデン・アザールと交代。前述したように、チームが2点差を追いついたのは、その後だった。
一度ドリブルに入ると、そのままシュートまで持ち込むことが多いヴィニシウスだけに(そのフィニッシュの精度にも問題があるのだが)、ゴール前で待ち受けるベンゼマにとっては、フラストレーションが溜まるケースが多かったのかもしれない。
とはいえ、同僚に「ボールを渡すな」と指示するいじめのようなやり方は、穏やかではない。エースの発言に対し、同胞のジネディーヌ・ジダン監督はどう収拾をつけるのだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部