世界ランキング15位のアダム・スコット(オーストラリア)が新型コロナウイルスの陽性となり、22日にカリフォルニア州で開幕する「ZOZO Championship」を欠場する。
プロゴルファー・金谷拓実の最新ドライバースイング【連続写真】スコットは大会現地で受けた検査で感染が判明、米国男子ツアーのサポートの下で自主隔離なる。「今週のZOZOはとても楽しみにしていたので、検査結果はとても残念。今は秋後半の試合に向けて回復することに集中したい」とコメントした。
6月のツアー再開以降、スコットで15人目の陽性反応となる。先週、陽性が確認された世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン(米国)に次ぐ2番目のハイランキングの選手、同17位のトニー・フィナウが2週間前の「シュライナーズ・ホスピタル・フォー・チルドレン・オープン」の開幕前に陽性が確認されたが、10日間の隔離を経て、今週の「ZOZO Championship」でツアー復帰を果たす。
現在、CDC(米疾病対策センター)のガイドラインでは、10日の隔離後に症状が出ない場合は職場復帰が認められている。13年マスターズ覇者のスコットは、3週後に控えた「マスターズ」には間に合う公算が高そうだ。
スコットは今回の新型コロナウイルス感染のパンデミックでは最も慎重派の一人。3月にツアーが中断されてからは母国のオーストラリアに帰国。6月に米国男子ツアーが再開してもツアーの実戦するヘルス&セーフティプランに対して「思ったほど厳しくない」と話し、大会には自覚症状のない“陽性”のスタッフが居る可能性を指摘していた。「陽性となればすぐに大会から棄権しなければならず、その場所に隔離されてしまうのはいかがなものか」と困惑。「しばらく様子をみたい」と、すぐさまツアー復帰はせずに慎重な姿勢を見せていた。
スコットは9月の全米オープンに出場後、このZOZOまでエントリーはせず。そんなスコットの感染だからこそ「誰しもが感染し得る」ことが再認識された。(文・武川玲子=米国在住)
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