有線イヤホンのEarPodsと電源アダプタの同梱が廃止されたiPhone12シリーズですが、現地法に則ってフランスのみ同梱が続けられています。しかし薄くなったパッケージにどうやって梱包しているのでしょうか。

フランスだけ例外

AppleはiPhone12リリースのタイミングで、EarPodsと電源アダプタを今後はiPhoneに同梱しないと発表しました。iPhone12シリーズのほか、新たに出荷されるiPhone11やiPhone XR、iPhone SE(第2世代)でも同梱の廃止が確認されています。
 
フランスだけは、高周波ばく露から14歳未満の子供を守る目的で、携帯電話には「ハンズフリーキット」の提供が義務付けられているため、iPhone12にも引き続きEarPodsが同梱されています。
 
しかし、EarPodsと電源アダプタの同梱を止めたことで、iPhone12シリーズのパッケージは大幅に薄くなっています(下記画像はiPhone4sとの比較です)。
 

 
大幅に薄くなったパッケージで、Appleは一体どのようにしてEarPodsを同梱するのでしょうか。23日の発売前にiPhone12を手にした人物が、早くもその答えを動画で明らかにしています。
 

 
動画から、世界共通のiPhone12パッケージをEarPodsと一緒に、更に大きな箱で梱包する解決法を選んだことが分かります。これならフランスのためにパッケージを専用で作成する手間も省けるというわけです。
 

同梱廃止は環境問題?コスト削減?

EarPodsや電源アダプタの同梱を廃止した理由について、Appleは環境保護の取り組みの一環だと説明しています。
 
環境部門を統括するリサ・ジャクソン副社長がイベントで説明したところによると、パッケージの小型化によって輸送に伴う温室効果ガス排出が自動車45万台ぶん削減できるそうです。また、使われないAirPodsなどのワイヤレスイヤホンが主流となり、電源アダプタも以前のモデルに同梱されていたものを使い回せる時代にあっては、電子廃棄物(E-waste)の削減も課題となります。
 
ただし、一部には「コスト削減が一番の目的だろう」といった冷ややかな見方もあるようです。事実、5G対応の高周波部品だけで従来モデルよりも30%〜35%のコスト増が指摘されており、価格を抑えて利益率を維持するためには可能な限り無駄を省く必要が出てきます。
 
またアナリストのジーン・マンスター氏は、EarPodsが含まれないことで5%のユーザーがAirPodsを購入すると、それだけで7億ドル(約730億円)の追加売上が見込めると指摘しています。
 
 
Source:AppleInsider,YouTube-TheiCollection
(kihachi)