中国の反対を押し切る形で訪台したビストルチル氏は今月1日、台北市の立法院(国会)で演説。
台湾の民主主義をたたえた上で終盤、中国語で「私は
台湾人だ」と訴え、演説を締めくくった。東西冷戦時代の1963年、孤立していた西ベルリンでケネディ元米大統領が「私はベルリン市民だ」とドイツ語で述べ民主主義への支持を示したことになぞらえての発言で、ビストルチル氏が演説を終えると、議場には大きな拍手と歓声が沸き起こった。
これを受け、政治的な理念をテーマにしたTシャツを扱うチェコの「politikunatriku.cz」は、「私は
台湾人」と中国語のローマ字表記とチェコ語の文字を並べてデザインしたTシャツを発売。
台湾から問い合わせが相次ぐと、ホームページに英語の案内文を出し、小さな会社で「海外から興味を持ってもらえるとは思わなかった」と説明。
台湾でも販売できる方法を考えるとした。
同社から23日、チェコの登山用品メーカー「OCUN」の
台湾代理店が販売窓口を引き受けることになったと中央社にメールがあった。ECサイト「Shopee」(ショッピー)で予約販売中で、価格は1枚290
台湾元(約1045円、送料別)。唯一の正規委託製造・販売先としており、コピー品への注意を呼び掛けている。
(陳韻聿/編集:楊千慧)