自分の人生を大きく左右する“結婚”。それ故、大きな決断力が必要となる。

星の数ほどいる男女の中でどうしてその相手を選び、何故結婚を決意したのだろうか?

十人十色の、結婚の決め手を聞いてみた。

これまで登場したのは、結婚願望がなかったのに体調不良を機に価値観が変わり、結婚を決めた大地さんや、最初はトキメキを抱いていなかったのに、両親の存在がキーとなった穂花さん。さて、今週は…?




【今週の既婚者】

名前:奈緒(34歳)
職業:化粧品会社広報
結婚歴:4ヶ月
結婚するまでの交際期間:半年

「私の場合は、いわゆる“スピード結婚”というのになるかもしれません」

今週話を伺うのは、数年前まで毎日のように食事会などの集いへ参加していたという奈緒さんだ。

「スマホのカレンダーアプリは、いつもビッシリ。予定が入っていないのが嫌で、とにかく毎日ギュウギュウに予定を詰め込んでいて。1日に数軒ハシゴするのなんて、当たり前。でもそれが楽しくて仕方なかったんですよね」

当時彼女は、“とにかく一人でいるのが嫌だった”という。

華やかな事が大好きで、豪華な誕生日会にクルージング。知り合いの別荘でのパーティーに、予約の取れない名店の行脚。とにかく色々と遊んできた。

「寂しがり屋なんですかね…今から当時を振り返ると、何に必死になっていたんだろうと思いますが(笑)」

それほどまで煌びやかで充実した東京生活を送っていた奈緒さんだが、結婚したのはつい4ヶ月前のこと。

いきなりの結婚に、周囲は驚いたそうだ。そしてまだまだ新婚という部類に入るが、奈緒さんはどこか落ち着いている。

「今まで何度か結婚のチャンスがありました。でも、今の彼に決めたのには理由があります」


華やかな生活を送ってきた女が、結婚を決めた理由とは!?


現在34歳になる奈緒さんだが、美人で華やかな雰囲気を持ち合わせており、モテることに間違いはない。

実際に男性からの誘いが絶えなかったようだが、実は二度ほど真剣に結婚話が進んでいた事があったそうだ。

「プロポーズもされ、指輪も渡されて婚約していた人がいましたが、破談になりました。そして別の時期にもう一人、“結婚を前提に”という事で真剣交際をしており、直前まで進んでいた人がいました」

それぞれ、26歳と30歳の時だったという。世間一般からすると、女性の結婚願望がピークに達する時でもある。

そんなタイミングだったのに、どうして当時の奈緒さんは結婚を選ばなかったのだろうか。

「26歳の時には、結婚が自分の中で全く現実味を帯びていなくて。まだまだ枠にはまりたくない、という幼心があったし、“もっといい人がいるんじゃないかな?”という希望も捨てきれず…最後は、私の方が決断しきれずに、お別れしました」

そして30歳の時に交際していた彼とは、結婚話が持ち上がった頃、奈緒さんはちょうど仕事が軌道に乗っている時期で、結婚準備をする心の余裕がなかったそうだ。

「言い訳にしか過ぎないのかもしれませんが、その時は仕事が楽しくて。相手のことはすごく好きだったし、本当に悩みました。でも向こうは早く子供が欲しかったようで、“しばらく待ってほしい”と言ったのが、結局別れの原因になりました」

今すぐにでも子供が欲しかった彼と、まだまだ仕事を頑張りたかった奈緒さん。二人の想いはすれ違い、結局破局という道を選んだ。




「さすがに、30歳で別れた時は相当キツかったですね…この先、もう彼以上の人には出会えないんじゃないかと悲しくなると同時に、一生独りかもしれない、という不安に駆られました」

周りは続々と結婚していく中で、仕事を選んだ奈緒さん。その選択が正しかったのかどうか分からぬまま、時は過ぎていく。

「でも相変わらずご飯の誘いも多く、毎晩予定はびっしり。そこに女友達と飲む日や会食もあったため、寂しい思いは皆無でした」

舌も肥え、稼ぎも増え、1年間ほど自由にシングルライフを謳歌していた。

「毎日楽しく過ごしていましたし、このまま独身でいるのも悪くないかなぁと思っていたんです 」

だがそんな時に、奈緒さんの思いに変化が訪れる。

「32歳になった時のことでした。ある日突然、そんな生活に疲れた自分がいたんです」

それは体力的な変化なのだろうか。

「体の変化ももちろんありました。実際に体力も落ちてくるし、肌にも如実に表れる。でもそれよりも、 “今日は飲みたくないな”とか、“今日はお家でゆっくり休みたいな”と、突然思うようになりました」

あれほど毎晩飲み歩いていたのに、ガクンと夜遊びする日が減った。以前は“アクティブに東京生活を謳歌したい”と思っていたが、考えは一変し、家で一人のんびりする時間が増えていく。

そんなタイミングで出会ったのが、今の夫である俊(しゅん)さんだった。


東京生活を存分に楽しんだ後に見つけた、本当の幸せとは


「その頃になると、本当に必要な飲みの場や、会食を見極めて参加するようになっていました。以前は声をかけられたものに断ることができず、ほぼ顔を出していたのですが、誘いを取捨選択するようになったんです」

そんな“誘いの見極め”をしていた時に、出会ったのが俊さんだった。

「食事会とかではなく、ただ“仲の良いみんなで、楽しくご飯を食べよう!”みたいなノリで集まっていたところにいて。男女の紹介が目的ではなかったので、カジュアルな出会いでした」

だがお酒が好きな奈緒さんと俊さんは、初対面で一気に意気投合。その日も二人で2軒目へ行き、気がつけばずっと話していたという。

「顔とかスペックとか、考えたら以前出会っていた人たちのほうがずっといい(笑)。でも俊と出会ったその日に、“なんだか一緒にいると楽しくて、楽だなぁ”と漠然と思いました」

そこから話はすぐに進み、2回目で交際開始。交際開始して半年後にはプロポーズだった。

以前あんなにも派手に遊んでおり、様々な男性も見ていた奈緒さん。どうしてこんなにもすぐに、彼に決めたのだろうか?

「私の結婚のキメテ。それは、タイミングが全てでした」


結婚のキメテ:“遊び尽くした先に出会った”というタイミング


「20代の頃だとまだまだ遊びたくて、そしてもっといい人がいるかもしれないという淡い欲望と夢を抱いており、決断しきれなかった。でも散々遊んで様々な人たちに出会い、“もう落ち着きたい”と思っていた矢先に出会ったことが、全てでした」

結婚にはタイミング、フィーリング、ハプニングが必要というが、今回は最初の2つがピッタリ当てはまったようだ。

「正直、3年前に彼と出会っていても、見向きもしていなかったかもしれません」

だが出会いを見極め、そして遊び尽くした先に出会った俊さんと結婚することが、彼女の中でとても自然な流れだった。

「以前だったらどんな素敵なレストランへ連れて行ってくれるのかとか、高いシャンパンを飲めるかとか…そんな事ばかりが判断基準だったのかも(笑)」

そう苦笑しながらも、奈緒さんは幸せそうだ。

「でも俊とは家でのんびりしているだけでも楽しいし、自然体でいられる感じがすごく良くて」

そしてそれは、夫である俊さんも同じように感じていることなのだとか。

お互い交際当初から結婚を見据えており、さんざん他を見てきて“落ち着きたい”と思っていたからこそ、迷いは一切なくトントン拍子に進んだ。

また、奈緒さんは最後に、力強いメッセージをくれた。

「全ては、タイミング。積極的に出会いを探す事はもちろんいい事だけれども、ふと落ち着いた時にもしかしたら本当の出会いが待っているのかも。現れる時にはポッと相手が現れるのが、結婚というもののように思います」

様々な出会いを経て、今のご主人と結婚された奈緒さんの言葉には、非常に説得力があった。

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