「ラーメン山岡家」は、山岡正社長が弁当屋のフランチャイズ店とラーメン屋「ラーメン日本一」を経て、茨城県牛久市に「ラーメン山岡家」1号店を1988年に開店したのが原点。北海道と関東地区の主要幹線道路沿いを中心に、「ラーメン山岡家」の直営店67店を展開している。大型トラックのドライバーが主要顧客で、セントラルキッチンを持たず、各店舗でスープやチャーシューを手作りするのが特徴という。当面は東海地区に重点を置きながら、全国に展開し、年商100億円を目指す。
山岡社長は、東京都中央区の東京証券会館で開いた上場会見で「山岡家のラーメンは、各店で仕込んでいるから、味にバラつきがある。以前は“同じチェーンでも味が違う”とお叱りを受けたこともあるが、スーパーバイザーによる店舗管理の徹底で、評価は安定してきた。値段ではなく、味で勝負。トラックの運ちゃんは、おいしいラーメンを出せば固定客になる。浮気しない」と話した。
また、山岡社長は「味とブランドの安定のため、フランチャイズ展開は行わない」と断言。今後も、ドライバーらが入りやすい店舗開発を目指すとし、「アベックや小さい子、年寄りの客は少ないが、別にいい。すべての人に好まれる特徴のないラーメンは出したくない。山岡家が好きな人に、来て欲しい」と語った。
同社の06年1月期の単体決算で、売上高は50億4500万円、経常利益は2億5300万円、純利益は1億3100万円だったようだ。07年1月期の単体業績予想は、東海地区への積極的な出店などで、売上高は前年比21.4%増の61億2400万円、経常利益は19.7%増の3億300万円、純利益は9.9%増の1億4500万円をそれぞれ見込んでいる。【了】
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