同社の技術は主に、モーションキャプチャしてバーチャルキャラクターをリアルタイムに動かすことに特化したもの。要するにVtuberのように「現実の人間の動きをリアルタイムで3Dモデル化、それを画面上でアニメーションさせる」ということ。HTC Viveを用いたモーションキャプチャシステム「Orion」は大がかりなシステムを必要とせず、個人開発者にも導入されています。
IKinemaが英国政府に提出した文書によると、アップルの国際問題を扱う社内弁護士Peter Denwood氏は9月12日にIKinemaのディレクターに就任。ご本人の住所はOne Apple Park Way(アップル本社がある場所)と記載されています。
また、IKinemaの会社所在地もロンドンの100 New Bridge Streetに更新。こちらはApple Europe Limited(アップルのEU法人)がある住所です。
アップルがIKinemaの技術をどのように使うのか、現時点での手がかりはなし。先日ゲーム定額制サービスApple Arcadeを開始したものの、アップル自体が独自のゲーム技術を開発しているとの噂も聞こえてきません。
とはいえ、iPhone X以降のアニ文字やミー文字はTrueDepthカメラにより「顔をモーションキャプチャーしてリアルタイム」で動かすという意味で、IKinemaの技術と親和性が高いと思われます。それにアップルが取り組んでいると噂されるARやVRプロジェクトに活用することもあり得そうです。