ところが筆者は「赤線で塗りつぶしなし」図形を使うことがほとんどだった。
そのため毎回、設定を変更しなければならず、骨が折れる。
多くの人も毎回、設定を変更しているのではないだろうか。
「挿入」−「図形」で挿入したい図形を選ぶ
初期設定では青色の塗りつぶしが設定される
実は、この初期設定を変更する方法があるのだ。
●そのファイル内だけで同様の設定を使うまずは、自分の好みの(よく使う)設定に変更する。
そして図形の枠線を右クリックして「既定の図形に設定」をクリックする。
すると、そのファイルを開いている間はずっとその設定で図形を挿入することができる。
線についても同様だ。
直線や矢印付きの線を描き、自分の好みに設定を変更したら、「既定の線に設定」を選択すればよい。
図形と線では設定が別なので、線も初期設定を変更したい場合は別々に操作する必要がある。
自分のよく使う設定に変更し、図形を右クリックして「既定の図形に設定」を選択
●常に使う設定を固定する - 既定の図形の設定を使うただし、上記の方法だと、設定したスタイルが使えるのはそのファイル内だけだ。
常にその設定を使用したい場合はちょっとした操作が必要だ。
まず、図形や線の設定を好みに変更して既定に設定したら、図形や線を削除する。
まっさらな状態にして「Book.xltx」というファイル名で任意のフォルダーに保存する。「.xltx」という拡張子はテンプレート用だ。
そしてそのファイルを以下のフォルダーにコピーする。
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\XLSTART
次回からは、Excelを起動して図形や線を描画すると、自分の設定した色や線で描けるようになるはずだ。元の設定に戻したいときは、そのファイルを削除すればよい。
このように、初期値を自分のよく使う設定に変更すれば、ストレスが減るだけでなく、時短になる。ぜひ試してみてほしい。
内藤由美