「今日はお互いに仕留め切れず、自分たちは後ろでしっかりと我慢しながら、無失点で進めるゲーム展開だったけど、そこで失点をしてしまうと、こういうゲームになってしまう」
勝ち切れなかった一戦を悔やんだ背番号6だが、その一方で収穫もあったという。それがボランチでコンビを組んだ柴崎岳とのコンビネーションを深められた点だ。
森保体制発足後、遠藤が柴崎岳とボランチでコンビを組むのは前回のウルグアイ戦に続いて2試合目。そのため、手探りの部分も大きかったが、「また少し良くなったと思いますし、中盤での切り替えの部分でいかに潰せるかとか。そこは意識できていたと思うし、ひとりが前に出た時の距離感も良くなってきている」と連係面は向上しつつあるという。
とりわけ、手応えを掴んだのは状況に応じた臨機応変なプレーだ。
「守備での立ち位置とか、お互いどこにいるかは見ているし、攻撃でもひとり(後ろに)落ちたら高い位置を取るとか。シンプルですけど、常にお互いを見ながら、ポジションを入れ替えられているので、そこはどっちが攻撃、守備とかは決めずにやって、残ったほうが良い時は残って後ろでボールを受けるし、スムーズなポジションチェンジを考えていた」
このベネズエラ戦で得た自信を次のキルギス戦でさらに深められるか。遠藤にとって、アジアカップ前最後の一戦はボランチコンビを成熟させる場となるはずだ。