パナソニックが開発した顔認証ゲートは、パスポートのICチップに記録された画像と、ゲートのカメラにより撮影した本人の画像を照合する。パスポートの最大有効期間である10年間、顔つきが変化しても認識できる。システムへ画像などの情報を、事前に登録する必要はない。審査は最短10秒で済む。
同システムは羽田、成田、関西、中部、福岡の5空港に納入する。8月までに帰国審査用に計61台、11月までに出国審査用に計73台を納める。
法務省は今後も、顔認証ゲートを採用する空港を増やすほか、19年度にも訪日外国人への出国手続きへ適用を目指している。顔認証ゲートはNECや東芝などの競合企業が、少なくとも4社程度あるとみられる。パナソニックは引き続き受注を増やす一方、イベント会場やオフィスビルの入退場管理にも顔認証の技術を生かして提案する考えだ。