この機能は、米サンバーナーディーノ銃乱射事件犯が所持していたiPhoneのロック解除に協力するしないでFBIとアップルの攻防になったことを思い出させるものです。実際、発見したユーザーのツイートに対するリアクションの中には「Cop Buttonだ」という指摘があり、海外のIT系ニュースサイトはこの表現を取り上げています。
また、最近は米国に入国する際にスマートフォンやPCの内部データの開示を求められるケースも起こっています。
iOS 11はこうした状況の変化への対応策としてTouch IDの無効化機能を追加したのかもしれません。米国では現状、警察による指紋認証を使ったロック解除要求は合法でも、パスコード入力の要求は認められません。このためミシガン州警察などはユーザーの指を3DプリントしてTouch IDによるロック解除を試みたりしていました。
iOS 11はまだベータ版ですが、SOS機能はすでに機能するため、ひとたび有効化すれば、パスコードを入力するまではTouch IDは機能しないことが確認できるとのこと。
なお、この秋に発表される見込みのiPhone 8(仮)には新しく顔認証機能が搭載されるともっぱらの噂であり、今年買い換えを検討しているユーザーはさらにロック解除が手軽になることが予想されています。
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