発売は4月7日を予定し、価格は市場想定価格で24,800円(税別)。
また当初は3月30日より予約受付開始する予定だったが、好評なためすでに3月27日より予約を前倒してスタートさせている。
販売拠点は公式オンラインショップ「
VAIOストア」のほか、ソニーストアや量販店、ECサイト、仮想移動体通信事業者(MVNO)から。
マイクロソフトの新しいスマホ向けOS「Windows 10 Moible」を搭載した
スマートフォンは、一昨年末から昨年はじめにかけて、特に日本で多数の製品が発売された。
一時的にではあったが、一部のモバイルユーザーや法人市場で盛り上がりを見せた。
その後、新製品が続いて登場しないだけでなく、マイクロソフトもWindows 10 Mobileもについてあまりアナウンスがされなくなった。
現在では、サポートするチップセットも最上位のSnapdragon 8xx系のみとなっている。
そういった中、2月に、
スマホ市場初参入でいきなりWindows 10 Mobileスマホ「NuAns NEO」を発売したトリニティが、Android OSに変更した第2弾スマホ「NuAns NEO [Reroaded]」を発表した。
これに続けと、今回、
VAIOもWindows 10 MobileからAndroid OSへと乗り換えた格好だ。
VAIOは、元々ソニーのパソコン事業から分社化されたこともあり、スマホ市場は
VAIO Phone Bizが初といって良い。
その前に日本通信と協業した「
VAIO Phone」があったが、これは日本通信製だったため、
VAIO Phone Bizは“真の
VAIO Phone”とも呼ばれている。
そんな2社のWindows 10 Mobile搭載
スマートフォンVAIO Phone BizもNuAns NEOも販売台数ではうまくいかなったようだ。
NuAns NEOのトリニティ代表取締役社長の星川哲史氏は「結果的には思ったより売れなかった」と説明している。
両機種とも発売から1年経った今でも在庫が余っており、希望小売価格も値下げしているが、特に
VAIOではそれだけでは裁けないと読んだようだ。
NuAns NEO [Reroaded]が新設計の完全に別製品なのに対し、
VAIO Phone AはハードウェアがWindows 10 Mobile版の
VAIO Phone Bizとまったく同じとなっている。
つまり、
VAIO Phone Aは、
VAIO Phone Bizのソフトウェアだけ入れ替えた製品なのだ。
ただし、OSの制限で
VAIO Phone Bizでは対応していなかった
・3Gと4Gの「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」
・高音質通話サービス「VoLTE」
などにも
VAIO Phone Aは対応する点は、メリットといえる。
実は、Android OSモデルにすることで、
VAIO Phone Bizは、上記だけなく本来のハードウェア性能を発揮できる。
元々、通信面では
VAIO Phone Bizでは、NTTドコモのIOT(相互相互接続試験)を通過していた。さらにLTE-Advancedの要素技術である「キャリアアグリゲーション(CA)」にも対応し、SIMフリースマホとしては一歩進んだミドルハイレンジモデルだったのだ。
VAIO Phone AでもCA対応で下り最大225Mbps(理論値)で利用可能。また同じハードウェアのため、
VAIO Phone AもNTTドコモのIOTクリア相当だとし、NTTドコモ網のVoLTEが利用できるということだ。
外観もアルミ素材を削り出した高剛性ボディーを採用し、強化ガラスとともに高い堅牢性を有し、同社のパソコンと同様に「安曇野FINISH」クオリティーで高品質を確保している。
Windows 10 Mobileの
VAIO Phone Bizは発売当初54,800円(税抜)とそれなりにしたが、
VAIO Phone Aは半額以下となった点も反響が大きい理由だろう。