by Dave Schumaker

Appleフェローであるフィリップ・シラー氏がTwitterのアカウントを削除しました。Twitterを買収したイーロン・マスク氏が凍結されていたドナルド・トランプ元大統領のアカウントを復活させた直後の出来事であり、プラットフォーム環境の変化が理由だったのではないかとAppleinsiderなどが指摘しています。

Apple Executive Phil Schiller Deactivates Twitter Account - MacRumors
https://www.macrumors.com/2022/11/20/phil-schiller-deactivates-twitter-account/

Apple Fellow Phil Schiller quits Twitter | AppleInsider
https://appleinsider.com/articles/22/11/20/apple-fellow-phil-schiller-quits-twitter

Apple, Google to Serve as Gatekeepers and Beneficiaries of $8 Twitter Blue - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2022-11-20/apple-google-to-serve-as-gatekeepers-and-beneficiaries-of-8-twitter-blue-laph0obf

シラー氏はAppleの製品やサービスをTwitterでしばしば宣伝しており、およそ27万人がシラー氏をフォローしていました。シラー氏がアカウントを削除した理由について正式な説明はありませんが、マスク氏がトランプ氏のアカウントを復活させることを決定した直後の出来事であること、Twitterのサービス改変や従業員の大量解雇といったマスク氏の剛腕姿勢が見られたことが、シラー氏の意志に影響したのではないかと推測されています。

マスク氏はTwitterのサブスクリプションサービス「Twitter Blue」に大きな改革を加え、「収益の半分をサブスクリプションから得る必要がある」と述べるなど、今後はサブスクリプションサービスに注力して収益力を高めていく姿勢を見せています。

この姿勢について、Bloombergは「料金やコンテンツをめぐるAppleやGoogleとの膠着(こうちゃく)が予想される」と指摘。両者はそれぞれのプラットフォームで購入されたコンテンツから手数料を徴収していますが、収益力を高めたいマスク氏にとっては、この手数料が邪魔になっています。

マスク氏はこれらの手数料について「iOS／Androidの二極化でアプリストアの利用料が明らかに高くなりすぎています。アプリストアの手数料はインターネット上に隠された30％の税金です」と述べて不満をあらわにしているため、マスク氏が手数料を回避する何らかの手段を考案する可能性も現実にありえるとBloombergは述べました。