2022年9月16日に発売された「iPhone 14 Pro」や「iPhone 14 Pro Max」では、ディスプレイがパンチホール型に進化しており、ディスプレイの表示領域が従来よりも広くなりました。インカメラやFace IDで使用する赤外線センサーなどが詰め込まれたTrueDepthカメラが浮島のようにディスプレイ上部に浮かんでいるわけですが、この周辺を通知やアラート、タイマーといった各種アクティビティを表示するための領域として使用することで、ディスプレイ上の無駄を極力廃止しようという新機能が「Dynamic Island」です。Dynamic Islandが実際どのように動作するのか気になったので、動画やスクリーンショットで確認してみました。

iPhoneのDynamic Islandでアクティビティを表示する - Apple サポート (日本)
https://support.apple.com/ja-jp/guide/iphone/iph28f50d10d/ios

「Dynamic Island」がどのように動作するのかは、以下の動画を見れば一発で分かります。

通知・アラート・アクティビティなどを直感的に表示するiPhoneの「Dynamic Island」の動作はこんな感じ - YouTube


試しに「ポッドキャスト」アプリでポッドキャストを再生してみます。

再生したままホーム画面に戻ると、Dynamic Islandに「サムネイル」、および再生中であることを示す「インジケーター」が表示されます。この部分をロングタップすると……

ポッドキャストの一時停止や巻き戻し、早送り、再生位置の調整などができるようになります。

単にタップするだけだと、そのままアプリが開きます。

「画面収録」だとこんな感じ。

ロングタップすると、収録時間と停止ボタンが表示されました。

このような動作はYouTubeアプリでも同様でした。YouTubeのサブスクリプションサービス「YouTube Premium」に加入すると動画のバックグラウンド再生ができるようになりますが、試しにバックグラウンド再生をしてみると……

ポッドキャストと同様、サムネイルとインジケーターが表示されます。以下は画面収録しながらYouTube動画のバックグラウンド再生を行ったため、以下のように「！」を横に倒したような形で2つのアクティビティが分割して表示されました。なお、Dynamic Islandに表示されるアクティビティは最大2つまででした。

この状態でもタップ時の動作は変わらず、シングルタップでアプリを開き、ロングタップでディスプレイ上部にアプリをコントロールするためのUIを追加表示することが可能です。

このほかにも「ボイスメモ」や……

ミュージック

タイマー

電話

FaceTimeなどに対応していました。

Dynamic Islandはホーム画面だけで表示されるのではなく、他のアプリを開いている時でも継続して表示されます。

「ピクチャー イン ピクチャー」で画面を重ねて表示している間も同様に継続表示されます。

動画などのアクティビティはDynamic Islandに常に表示されますが、アクティビティによっては常に表示されるものばかりではなく、例えば充電器を接続したときに表示される「充電中」という通知は一瞬で消え去ってしまいます。

ロック画面を解除したときには、鍵が開くようなアニメーションがDynamic Islandに表示されました。

iPhoneのすべてのアプリが対応しているわけではないようで、例えばiPhoneの「メッセージ」は以下のようにDynamic Islandを使わず表示されました。

また、Dynamic Islandを使い、アタリの「ポン」ができるというゲームが配信されているとのことで実際にやってみると……

Dynamic Islandが障害物として認定される、シンプルな「ポン」を遊べました。あくまでDynamic Islandの位置に障害物を置いているだけで、Dynamic IslandのUIを活用するようなことはできないようです。

ノッチの形がこれまでのモデルから変化したことで、以下のようにデザインを応用した新しいアプリが登場してくることが予想されます。