以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20220819-not-safe-shower-during-thunderstorm/より取得しました。



夏場は暖かく湿った空気が上昇することで入道雲(積乱雲)が形成されやすく、激しい雷雨が頻繁に発生します。イギリスのノッティンガム・トレント大学で物理学講師を務めるジェームズ・ローリングス氏が「雷雨の時はシャワーを浴びたりお風呂に入ったりしない方がいい」と警告し、その理由について解説しました。

Why it's not safe to shower during a thunderstorm
https://theconversation.com/why-its-not-safe-to-shower-during-a-thunderstorm-188862

近年の日本では局所的にバケツをひっくり返したような雷雨が発生することが増えており、「ゲリラ豪雨」という言葉もすっかり定着しました。豪雨の際は河川の氾濫や土砂崩れだけでなく、落雷にも注意する必要があります。落雷によって死亡するケースは意外と多く、世界中では年間2万4000人が雷の影響で死亡し、24万人が負傷しているという(PDFファイル)報告もあります。

雷雨をもたらす主な要素は「湿気」と「上昇する暖かい空気」であり、一般に上空の冷たい空気と地上付近の暖かい空気が上昇気流でぶつかることで積乱雲が形成されます。積乱雲の中には大量の水滴と氷の粒が含まれており、これらが衝突することで摩擦が生じ、大量の静電気が発生するとのこと。この静電気を含んだ積乱雲が移動すると、地表に反対の電荷が生じ、電荷のバランスを取るために放電(落雷)が起きるという仕組みです。

落雷は最も抵抗が少ない経路を通るため、金属など導電性が高いものや、背が高く雲に近いものは雷が落ちやすい傾向があります。人体に雷が落ちた時の死亡率は70%ともいわれており、ゴルフ場などの開けた場所が危険だとのこと。


落雷による被害を避けるため、雷が鳴っている時はむやみに外を出歩かず、高い木の下に立つのを避けるといったことに気をつける人は多いかもしれません。しかしローリングス氏は、「雷雨の間にシャワーを浴びたり、お風呂に入ったり、お皿を洗ったりするのを避けるべきだと知っていますか?」と述べ、屋内にいる人にとっても雷は危険なものだと警告しています。

ローリングス氏は、「屋外でバスタブの中に座っているか、雨の中でシャワーを浴びていない限り、雷に打たれる可能性は信じられないほど低いです。しかし、落雷があなたの家を襲った場合、電気は地面への抵抗が最も少ない経路をたどります。金属線やパイプ内の水などは電気が地面へ向かうのに便利な導電路を提供します」とコメント。特にシャワーは水と金属の両方に触れることとなるため、雷が通り抜けるのに理想的な経路になり得るとのこと。


アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が公開している雷から身を守るためのガイダンスによると、落雷で負傷する事例の3分の1は屋内で発生しているそうです。CDCは、屋内ではシャワーや皿洗いなど水に触れる行動を避け、コンセントに接続されているPC・ゲーム・洗濯乾燥機・ストーブ・コード付き電話の使用を控え、窓やドアから離れることを推奨しています。

また、雷雨の間に注意すべきこととして、ローリングス氏は「コンクリートの壁にもたれかかる」という行為も危険だと指摘。コンクリート自体はそれほど導電性が高くないものの、「鉄筋コンクリート」造りの建物は内部に鉄筋が通されており、これが雷の導電路になる可能性があるとのこと。

ローリングス氏は、「目安としては、たとえ雨が降っていなくても遠くで雷鳴が聞こえたら雷が届くほど嵐が近いと考えられます。落雷は母体となる嵐から10マイル(約16km)離れた場所で起こることもあるのです。通常、最後の雷鳴を聞いてから30分後がシャワーを浴びても大丈夫な時間帯です」と述べ、最後まで気を抜かないようにアドバイスしました。




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