以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20220805-cumulative-loneliness-memory-function-decline/より取得しました。



孤独でいることはさまざまな健康上の問題に関わっているほか、認知能力の低下を引き起こす可能性も指摘されています。9000人以上の中高年から収集されたデータを分析した新たな研究では、「孤独でいる期間が長かった高齢者ほど記憶力が低下するスピードが速い」という結果が示されました。

Cumulative loneliness and subsequent memory function and rate of decline among adults aged ≥50 in the United States, 1996 to 2016 - Yu - Alzheimer's & Dementia - Wiley Online Library
https://doi.org/10.1002/alz.12734


Cumulative loneliness associated with accelerated memory aging in older adults | University of Michigan News
https://news.umich.edu/cumulative-loneliness-associated-with-accelerated-memory-aging-in-older-adults/

ミシガン大学公衆衛生学部で疫学の助教を務めるLindsay Kobayashi氏らの研究チームは孤独と記憶力低下の関係を調べるため、1996年~2016年にかけてミシガン大学社会調査研究所が実施したHealth and Retirement Study(アメリカの健康と退職に関する研究)から、50歳以上の成人を対象とした9032人のデータを収集しました。

研究チームが分析したのは、1996年~2004年まで隔年で計5回行われた「孤独な状態だったかどうか」の聞き取り調査と、2004年~2016年にかけて実施された記憶テストのデータです。被験者のうち62.51%が女性で、84.53%が白人だったとのこと。


分析の結果、被験者のうち61.04%は5回の聞き取り調査のうち1回も孤独だったと回答せず、1回のみ孤独だったと回答した割合は17.99%、2回の調査で孤独だったと回答したのは9.13%、3回以上孤独だったと回答したのは11.83%でした。

孤独だと回答した回数で被験者を分け、その後の記憶テストの結果を線グラフにしたものが以下。1回も孤独だと回答しなかった被験者が青色、1回のみ孤独だったと回答した被験者が赤色、2回孤独だったと回答した被験者が緑色、3回以上孤独だったと回答した被験者が黄色で示されています。記憶テストが始まった2004年の時点でも、孤独だと回答した回数が多いほど記憶力が低いことがわかるほか、その後の記憶力低下のスピードも孤独だと回答した回数が多いほど速いことがわかります。


Kobayashi氏は、「私たちは、孤独を感じる期間が長いほど急速に記憶力が低下することを発見しました。健康的な加齢をサポートするために孤独感を軽減する取り組みは、人生において決して遅すぎることはないことが示唆されました」と主張しています。

また、論文の筆頭著者でありミシガン大学公衆衛生学部の博士課程に在籍するXuexin Yu氏は、孤独と記憶力低下の関連は65歳以上の高齢者で最も強く、女性の方が男性より強力で速い記憶低下を経験していると指摘。「女性は男性よりも大きなソーシャルネットワークを持つ傾向があり、男性より孤独を感じにくいかもしれませんが、一度長期的な孤独を経験するとより脆弱になる可能性があります。また、女性は社会的スティグマや孤独を認めたがらないことも、この性差の一因かもしれません」と述べました。




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