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タクシー配車サービスやフードデリバリーなど多数の業種を手がけるUberの不正を暴く機密資料「Uberファイル」が公開されている中、不正への関与が確認されているUberの元チーフロビイスト、マーク・マクガン氏が、12万4000点以上の機密資料をリークした張本人であることが明かされました。

Ex-Uber lobbyist Mark MacGann comes forward as source of the Uber Files - ICIJ
https://www.icij.org/investigations/uber-files/uber-lobbyist-whistleblower-mark-macgann/

The Uber whistleblower: I’m exposing a system that sold people a lie | Uber | The Guardian
https://www.theguardian.com/news/2022/jul/11/uber-files-whistleblower-lobbyist-mark-macgann

2022年7月10日、イギリス大手紙のThe Guardianは、Uberからリークされたとする機密資料を基にUberの不正を暴く多数のニュースを報道しました。事業拡大のための政治家との癒着、捜査当局による証拠の押収を妨害する「キルスイッチ」の使用など、Uberが不正行為に数多く関与していたことが伝えられています。

Uber関連の機密資料「Uberファイル」によりCEO自ら捜査を妨害する「キルスイッチ」使用を命じていたことが判明 - GIGAZINE


この報道に続き、The Guardianは資料を漏えいした人物がUberの元欧州・中東・アフリカ担当チーフロビイストであったマクガン氏であることを明らかにし、独占インタビューを公開しました。

報道時点で52歳であるアイルランド人のマーク・マクガン氏は、2014年から2016年までUberの欧州・中東・アフリカ担当チーフロビイストを務め、40カ国以上で政府対応や公共政策を監督。同社事業の世界展開を管理する任務を担っていました。

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Uberファイルによると、マクガン氏はUber在籍中に各国の政治指導者と秘密裏に接触し、政府の調査の妨害、ロシアのオリガルヒらとの会談、キルスイッチ導入に関する議論への参加、フランスのマクロン大統領に働きかけてUberに有利な規制令を出させるなど、さまざまなロビー活動に関わっていたとされています。

しかし、マクガン氏はロビー活動を行う中で嫌がらせや脅迫などの被害に遭い、2016年8月にUberを退職。報道時点で通信サービスのビンペルコムに在籍中です。


The Guardianのインタビューで、マクガン氏は「仕事量の多さに対する会社の不十分な対応と、各国でタクシー業界からの嫌がらせが増える中で、プロとしてのストレスに苛まれるようになりました」と語っています。政府からの承認を得る前に事業を展開するUberのやり口は競合他社から非難され、車両が壊されたり、従業員が暴力を受けたりするなどの事例が報告されていたとのこと。

マクガン氏は自身が不正に関与していたことを認めつつも、自分が退職して振り返る時間ができるまで同社のビジネスのやり方がもたらす全体的な効果に疑問を持つ時間はなかったといい、「Uberが人々の生活をいかに弄んだか、弁解の余地はありません」と述べているとのこと。マクガン氏はThe Guardianに「Uberに有利なルールに変更すればドライバーに経済的な利益をもたらすと各国政府に主張していましたが、我々は人々に嘘を売っていたことになります。このような暴力を矮小(わいしょう)化する当事者であったことに嫌悪感と恥ずかしさを覚えます」と伝えました。

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マクガン氏は2022年初め、12万4000件以上の電子メール、テキストメッセージ、社内文書をThe Guardianに渡しました。このことについて「辞めて5年以上たってから、Uberの不正を暴くために文書をリークすることに決めました」と述べています。

The Guardianは受け取った資料を国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)、および世界29カ国・42の報道機関と共有。共同で調査を進めてきたとのこと。

かつての不正が暴かれるUberですが、Uber広報担当者のジル・ヘイゼルベイカー氏は「不正は過去のこと」と言い切り、「Uberは過去の間違いや不手際を認めています。明らかに現在の価値観にそぐわない過去の行動に対して言い訳をしたことはないし、今後もするつもりはありません」と述べています。キルスイッチについても「2017年以降、規制当局の措置を阻止するために使用したことはありません」と述べ、マクロン大統領やその内閣から特別扱いを受けたという指摘も否定し、現在Uberで働く従業員の誰もオリガルヒとの関係構築に関与していないと強調しました。

マクガン氏がリークした張本人であったことが明かされたあと、ヘイゼルベイカー氏はICIJの質問に対し「マクガン氏は現在のUberのビジネスについて語る立場にはない。「マクガン氏はUberの現在のビジネスモデルや、スペイン、イタリア、イギリスといった国々でのドライバーとの関係を理解しておらず、語れる立場にありません」と主張。さらにマクガン氏が退職時に「ボーナスの支払い」を求めて会社に対し訴訟を起こした行動を指摘し「この訴訟はマクガン氏に55万ユーロ(約7600万円)が支払われることで終了しましたが、マクガン氏が内部告発しなければならないと感じたのが小切手の清算が終わった後だったことは注目に値します」と疑問視しました。

ただし、これに対しマクガン氏は「私はUberが和解を選択する5ヶ月前にThe Guardianのジャーナリストに連絡していて、資料の公開時期については何の制限も設けていませんでした。また、私が55万ユーロを受け取ったというのは正しくなく、私の弁護士はまだ戦っている最中です」と反論しました。




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