以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20220517-830-million-year-old-microorganisms/より取得しました。



天然の塩の結晶・ハライト(岩塩)の中の液体に、原核生物や真核生物の細胞や有機化合物と一致する反応があることを地質学者が発見しました。この有機物の一部はまだ生きている可能性もあるとのことです。

830-million-year-old microorganisms in primary fluid inclusions in halite | Geology | GeoScienceWorld
https://doi.org/10.1130/G49957.1


Potentially Alive 830-Million-Year-Old Organisms Found Trapped in Ancient Rock
https://www.sciencealert.com/830-million-year-old-microorganisms-found-trapped-in-australian-rock

論文はウエストバージニア大学の地質学者サラ・シュレッダー・ゴームズ氏らによるもので、地球科学関連NGO・GeoScienceWorldの学術誌・Geologyに掲載されました。


古代の化石がよく見つかるのは、水中に堆積した泥が岩石化した「頁岩(けつがん)」の中などで、塩は岩のように有機物を保存することはありません。しかし、塩水環境下で岩塩が生成されるとき、「流体包有物」と呼ばれる少量の液体を閉じ込めることがあり、鉱物が形成された当時の水温や水質、大気の情報などを得られることがあります。

ゴームズ氏らは、古代に海洋だったことが知られているオーストラリア中央部で西オーストラリア州地質調査所が1997年に採取したブラウン層と呼ばれる地層のコア試料を用いて、非侵襲的な光学的手法で新原生代(10億年前~5億4200年前)の岩塩の調査を行いました。

手法は、まずは低倍率で岩塩の結晶を識別し、続いて最大2000倍まで拡大して内部の流体を調べ、透過光と紫外線により岩石学的分析を行うというもの。

その結果、大きさ、形、紫外線の蛍光強度などから、原核生物や真核生物の細胞と一致する有機物の固体や液体が見つかったとのこと。

蛍光強度の調査では、有機物の腐敗と一致する色を示すサンプルがある一方で、現代の生物と同じ蛍光を示すサンプルもあり、有機物が変化しないことを示唆するものだと研究チームは述べています。

また、この「流体包有物」が、小さなコロニーが繁殖するための微小生息域(マイクロハビタット)として機能し、有機物の一部が生きている可能性があるとのこと。

コア試料を破壊することなく生物を特定する方法を示す今回の研究結果は、ブラウン層に似た組成の堆積物が見つかる火星にとっても絶対に意味のあることだとゴームズ氏らは述べています。




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