Googleが、Google Chrome安定版のリリースサイクルをこれまでの「6週間ごと」から「4週間ごと」に変更すると発表しました。また同時に、サイクルが短くなると困るという人向けに別サイクルのオプションも提供すると発表しています。
Chromium Blog: Speeding up Chrome's release cycle
https://blog.chromium.org/2021/03/speeding-up-release-cycle.html
新機能やセキュリティ修正などを含めたChromeの安定版リリースは、10年以上前から6週間ごとのサイクルで行われてきました。しかし、2021年3月4日付けのChromiumブログ記事で、Googleは今後のリリースサイクルを短縮して「4週間ごと」にすると発表しました。
リリースサイクルの短縮は、2021年第3四半期のChrome 94以降で行われます。なお、3月3日にはGoogle Chrome 89安定版がリリースされたところとなっています。
Google Chrome 89安定版リリース、ブラウザから外部のハードウェアに接続可能なAPIが搭載される - GIGAZINE
リリースサイクルが短縮されることで、お気に入りの機能がすぐに削除されてしまったり、問題が発生したりすることを心配する人もいるはず。このような「リリースサイクルが短いと困る」というケースを見越して、Googleはリリースサイクルが8週間にできる「Extended Stableオプション」を利用可能としています。Extended Stableオプションは法人の管理者やChromium利用者向けのオプション。なお、セキュリティ修正や新機能の追加は必ずしも8週間ごとに行われるわけではなく、重要な修正などは2週間ごとに行われるとのことです。
また、Chrome OSの利用者向けには、複数の安定版リリースオプションが提供される予定だともGoogleは述べています。