Twitterが2021年1月26日に、ニュースレター配信サービスであるRevueを買収したことを発表しました。これに伴い、Revueは無料でニュースレターを発行できるオプションの提供を開始することを明らかにしました。

Making Twitter a better home for writers
https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2021/making-twitter-a-better-home-for-writers.html

We're joining Twitter! | Revue
https://newsletter.revue.co/issues/we-re-joining-twitter-303973

Twitter acquiring newsletter publishing company Revue - Axios
https://www.axios.com/twitter-newsletter-publishing-revue-8a74f20d-61c9-4095-9b3c-202c3b3fe77c.html

Twitterが2021年1月26日に公式ブログを更新し、作家や出版社向けにニュースレター配信プラットフォームを提供しているRevueを買収したことを発表しました。Revueは、2015年にオランダで設立された新興企業で、従業員は創設者2人を含めた合計5人です。Twitterは買収額を公表していませんが、企業データベースのCrunchbaseによると、Revueがこれまでに調達した総資金額は40万ユーロ(約5042万円)でした。

Twitterのパブリッシャーサービス担当副社長であるMike Park氏らは、声明の中で「Twitterの取り組みを飛躍的に加速させるために、誰でも簡単にニュースレターを発信できるRevueを買収しました」と発表。Twitterでは、他のSNSに類を見ないほど書き手と読み手のコミュニティが発展していることを指摘した上で、「収益を上げたいと望むライターのために有料でニュースレターを発信するモデルを導入すること」が、今回の買収の理由だと説明しました。

Park氏らによると、今後はTwitterでフォロワーが簡単にニュースレターに登録できるようにしたり、Twitterで購読者と会話するための新しい設定を追加したりと、ライターと読者がよりつながりやすくできるような機能を検討していく方針とのこと。また、Twitterユーザーをニュースレターの購読者に変えたライターに対する、何らかのインセンティブを設けることも検討されています。

また、Revueの共同創設者であるMartijn de Kuijper氏は、利用者向けに配信したニュースレターの中で、無料でニュースレターの発信を始めることができるオプションを新たに設けることを発表しました。無料版では最大50人にニュースレターを配信することが可能とのこと。さらに、最大4万人にメールを発信できる有料版の手数料も、従来の6％から5％に引き下げるとしています。

Twitterは、Revueの新機能について「Twitter内ですべてシームレスに機能させます」と発表しています。一方、Kuijper氏は「今のところ、私たちは独立した事業体として運営を続けます。しかし、ライターの皆さんが読者にもっと簡単に見つけられるようにしたり、さらに深いつながりを築けるようにしたりする方法を検討しているので、私たちがTwitterとどのように連携していくかについての続報には期待していてください」と述べて、当面は独立を保ちつつサービスの在り方を模索していく考えを示しました。