コンテンツデリバリーネットワーク(CDN)サービスの提供で知られるCloudflareと、大量のウェブサイトを保存しているインターネットアーカイブ(Weyback Machine)が「より信頼性の高いウェブ」を目指して提携したことを発表しました。
Cloudflare and the Wayback Machine, joining forces for a more reliable Web - Internet Archive Blogs
http://blog.archive.org/2020/09/17/internet-archive-partners-with-cloudflare-to-help-make-the-web-more-useful-and-reliable/
この提携によって、Cloudflareの「常時オンライン(Always Online)」サービスを利用しているサイトでは、Cloudflareで元のホストが利用できなくなっているとき、インターネットアーカイブに保存されているページが表示されるようになるとのこと。
Cloudflareの共同創業者でCEOのマシュー・プリンス氏は今回の提携について「インターネットがさらに回復力を持つ提携になる」ものと表現しています。
インターネットアーカイブがこれまでの20年以上に保存してきたページの数は4680億件以上で、さらに1日10億件以上のURLが追加されています。保存されたページは、数百万サイトに対するクロールによるものや、Wayback Machineを利用するユーザーによる人力追加、ツイートで参照されたもの、Wikipediaの新規記事、ニュースフィード経由など、さまざまなものがあります。この保存対象に、Cloudflareの「常時オンライン」を利用しているサイトが加わる形です。
なお、この仕組みで新たに保存されたURLについても、これまでに保存されたページと同様、インターネットアーカイブにアクセスして誰でも閲覧することが可能です。