以下の内容はhttps://gigazine.net/news/20200831-neuralink-v-0-9-elon-musk/より取得しました。



電気自動車メーカーのテスラや宇宙開発企業のSpaceXを創業したことで知られるイーロン・マスク氏が設立したNeuralinkは、脳神経に接続してコンピューターやAIに接続するチップを開発する企業です。Neuralinkがプロジェクトの進捗状況を発表するオンラインイベントを2020年8月28日に開催し、脳埋め込みチップの「Link」を発表しました。また、イーロン・マスク氏が「すでにLinkは臨床実験できる段階にまで進んでいる」と明かしました。

Musk says that Neuralink implants are close to ready for human testing | Ars Technica
https://arstechnica.com/science/2020/08/musk-says-that-neuralink-implants-are-close-to-ready-for-human-testing/


Elon Musk trots out pigs in demo of Neuralink brain implants - The Verge
https://www.theverge.com/2020/8/28/21406143/elon-musk-neuralink-ai-pigs-demo-brain-computer-interface


「人間が脳から直接コンピューターをコントロール可能になる技術」の開発は、2019年に発表されました。この時、すでに脳にチップとUSB Type-C端子を移植したラットの画像が公開され、サルが脳から直接コンピューターを操作することにも成功したことが報告されました。

脳に電極を埋め込み直接スマホを操作する「Neuralink」の詳細をイーロン・マスクが発表 - GIGAZINE


2020年8月28日に行われたNeuralinkの進捗発表会は、以下のムービーから全編を見ることができます。

Neuralink Progress Update, Summer 2020 - YouTube


今回発表されたNeuralinkの新しいチップ「Link」が以下の画像で、バージョンは0.9となっています。2019年に発表されたものから進化しており、直径23ミリメートル・厚さ8ミリメートルのコインのような形と大きさをしています。マスク氏によれば、2019年に発表したモデルからインターフェースが劇的に簡略化され、チップ部分を耳の後ろに設置する必要がなくなったとのこと。


新しいLinkは頭蓋骨に埋め込むことができ、外見からはLinkを埋め込んでいることはわからないとのこと。Link1基につき1024本の電極があり、6方向の慣性や温度、圧力を計測可能。さらに1日動作できるだけのバッテリーも搭載しています。また、Bluetoothを介して最大10メートルの距離まで無線通信することが可能だそうです。


Linkへの充電は非接触給電で行われる模様。


Linkの埋め込み手術自体は1時間足らずで終わり、入院も数日で終わるそうです。


埋め込み手術の行程は「開く」「Linkを挿入する」「閉じる」の3段階。Linkを埋め込むための穴は、レーザーを使って頭蓋骨に開けられるそうです。


そして、埋め込み手術を行うのが、Neuralinkの開発した自動外科手術ロボット「V2」です。直径40マイクロメートルの糸をつかむことができる150マイクロメートルサイズの精巧なロボットハンドが、5軸のモーターで動きます。


ロボットハンドを使って脳にLinkからの電極を正確に挿入します。


発表会の途中、マスク氏が壇を下りて向かったのは……


豚がいるケージでした。豚の頭蓋骨は人のものと似ているため、豚にLinkを埋め込むことができたということは、人間にも問題なく埋め込めることを意味するそうです。


豚にはすでにLinkが埋め込まれており、脳の活動をリアルタイムでモニタリングすることが可能となっています。


また、Linkを埋め込んだ豚をトレッドミルに乗せて歩かせることで、神経の反応と筋肉の連携を確認することにも成功したとのこと。


そして、これは豚の神経細胞が発火している瞬間を捉えたもの。緑色に光っている部分がまさに発火している神経細胞です。


Neuralinkによれば、1年間で19回の動物実験を行っているそうで、約87%の確率でLinkの電極を脳につなぐ手術に成功したとのこと。また、サンフランシスコに独自の動物実験施設を開設する予定で、マスクCEOは「Linkの開発はすでに人体への臨床実験に進むことができる段階にまで進んでいる」と豪語しています。さらに、一連の装置は医療機器とみなされるため、人を対象とした臨床試験の段階に進めるように、アメリカ食品医薬品局(FDA)へ申請する予定だと述べています。

なお、気になる価格について、マスクCEOは「Linkの発売時は、このテクノロジーはおそらくかなり高価になると思います。しかし、価格は急速に下がるでしょう。最終的には外科手術を含めて数千ドル(数十万円)のレベルまで値下げしたいと考えています。視力回復のレーシック手術と同様に、Linkの埋め込み手術を気軽に受けられるようになるはずです」と語りました。




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